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O said
目を開けると、そこは末澤さんたちの家の天井が広がっていた。
私、なんでここにいるんだろうか。
肩も太ももも、ズキズキと痛いし。
大西くんと正門先生は、どうなったのだろう。
疑問ばかりが頭を過ぎる。
ふと顔を右側に動かすと、そこには見慣れた顔があった。
拓「A?」
驚いた顔で私を見つめる、拓哉くんの姿がそこにあった。
「拓哉、くん?」
ぼんやりとした頭で名前を呟くと、拓哉くんは安心したように大きく息を吐いた。
拓「良かった、目ぇ覚ました…。」
そう言いながら、拓哉くんは私の右手を痛いくらいぎゅっと握り締める。
なんで私がここに戻ってきたのか分からない。
だけど、拓哉くんがこんなに私のことを心配してくれてたんだと思うと、少しだけ嬉しかった。
なんで私ここにいるの?
正門先生と大西くんはどうなったん?
私、これからどうなるん?
聞きたいことがたくさんあるのに、私が最初に言葉にしたのは。
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彩 - 続き気になります!!更新待ってます!! (2020年8月15日 14時) (レス) id: ab3c96b88b (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - 途中途中出てくる静名ってなんですか?? 更新ありがとうございます!!更新待ってます! (2020年6月22日 8時) (レス) id: 6f297082fe (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - このシリーズ、めちゃめちゃ大好きです(^^)更新待ってます!!!!!!! (2020年6月2日 17時) (レス) id: 6f297082fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ki | 作成日時:2020年6月1日 23時