いつも笑っていて。

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「お〜い！席につけ〜出席とるぞっ！

‥‥っと‥‥その前に新しい友達を紹介する〜

おいっ！坂口〜入ってこいっ！」




「‥‥初めまして。坂口健太郎です。宜しくお願いします。」

「今日から一緒に勉強することになった坂口だ。
皆〜仲良くするように！‥‥席は‥‥そうだな‥‥上野の隣空いてるな？上野〜頼むぞっ！」

「‥‥えっ？」

「‥‥えっ？じゃないだろう〜いろいろ教えてやってくれよっ！よし！じゃあ出席とるぞっ！坂口〜席につけ〜。」

「‥‥なんで私なのよ‥‥」

「‥‥たから‥‥やったね♪イケメン！」

「はっ？‥‥何それ？だったら代わってよ〜」

「嫌ですぅ〜上野任せたぞ！www」

「‥‥イジワル‥‥」



彼が席に着く。目が合って、互いにそらす。

「‥‥宜しく。」

「‥‥こちらこそ‥‥宜しく。上野です。」

「‥‥坂口です‥‥」

「‥‥‥‥」「‥‥‥‥」





面倒くさいなぁ‥‥‥人に教えるの得意じゃないんだよね‥‥。

あとで利太に頼もうなぁ‥‥。

そんなことを思ってたら、

「‥‥栞‥‥」

「‥‥？‥‥あっ！この栞のこと？…可愛でしょう〜‥‥‥‥てか、昨日ね‥‥図書室で見つけたの。持ち主探してるかもしれないよね‥‥勝手に持ってきちゃったんだけど‥‥。」

「‥‥なんで図書室に行ったの？」

「‥‥？なんで？‥‥(笑)それがね‥‥昨日図書室で本棚の小人に会ったのwもしかしたら、また会えるかな？って思って夕方行ってみたんだけど‥‥小人はいなくて‥‥その代わりにこの栞があったってわけw」

「‥‥‥‥上野さん‥‥名前は？」

「‥‥？私？たから。上野たから。たからって呼んでいいよ！」

「‥‥‥‥たからちゃん‥‥」

「やだ〜たからちゃんなんてやめてよw気持ち悪い(笑)たからでいいって！」

「‥‥たから‥‥」

「はいっ！(笑)坂口君は健太郎君だから‥‥健ちゃんだねw」

「‥‥健ちゃん‥‥」

「‥‥ダメ‥‥？」

「(笑)大丈夫‥‥健ちゃんでいいよw」

「おし！じゃあ健ちゃんで！改めて宜しくね！」

「(笑)こちらこそ‥‥たから‥‥お願いあるんだけど‥‥。」

「何？‥‥勉強教えてとかやめてねw」

「‥‥プッ‥‥それは大丈夫w‥‥放課後‥‥図書室に行ってみたいんだけど‥‥」

「図書室？‥‥本好きなの？」

「‥‥‥‥まあね‥‥(笑)」

「‥‥よし！いいよ！…私も小人に会えるかも(笑)」

「‥‥かもね(笑)」



その時の私は、目の前の彼が小人だなんて思っても

なかった‥‥。

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ラッキーカラー

あずきいろ

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