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smile→13 ページ13

図書室は人もまばら‥‥。

帰り支度をしている生徒もいた。



「ここが図書室。」

「‥‥プッ‥‥」

「‥‥?」

「‥‥あっ‥‥ごめん。図書室に来る目的だったから‥‥図書室は当たり前かなと思って‥‥笑。」


「あっ‥‥確かに( 笑 )私何言ってんだろっ」

「たかららしいよ( 笑 )‥‥でも有難う。図書室付き合ってくれて‥‥。」

「別にお礼なんかいいよ〜私も来たかったんだから‥‥。」

「‥‥小人に会うために?」

「んも〜健ちゃんまでっ!‥‥小人なわけないじゃん!( 笑 )‥‥ただ‥‥来てるかな?って思って‥‥。」

「‥‥気になるの?」

「‥‥ん〜気になるっていうか‥‥なんていうか‥‥ん〜やっぱり気になるのかな‥‥。」

「‥‥来てるかもね‥‥」

「‥‥かな?‥‥‥‥それに‥‥‥‥」

「‥‥それに?」

「‥‥栞‥‥勝手に持ってきちゃったかなぁと思って‥‥探してるかも‥‥。」

「‥‥朝の栞のこと?」

「‥‥うん‥‥綺麗な栞だったでしょう?ずっと使ってた感じするし、大事にしてたんじゃないかなぁと思って‥‥。」

「‥‥そっかぁ‥‥‥‥‥‥その本棚に行ってみる?」

「うん!‥‥健ちゃん図書室に用事あるんじゃなかったの?大丈夫?私なんかに付き合って‥‥。」

「大丈夫‥‥探し物見つかりそうな気がするし‥‥」

「‥‥探し物?探し物しに来たの?」

「‥‥あっ‥‥いや‥‥なんでもない。本棚行ってみようよ!」

「‥‥?‥‥あっ‥‥うん。こっち!」



私達はあの本棚へと向かった。

朝と変わりない風景。朝と同じようにヒンヤリと

していて‥‥誰もいない。

私は自分が立っていた場所へ向かった。

「健ちゃん!反対側に行ってみてくれる?」

「‥‥うん‥‥こっちだね?」

「そう!‥‥でね〜この本の隙間からその小人が見えたんだけど‥‥」

私は朝と同じように本の隙間から覗いてみた。

「‥‥あれ?‥‥」

一瞬戸惑ってしまった。なぜって本の隙間から

見えた光景が朝と同じだったから。

もう一度見直す。‥‥やっぱり一緒だ‥‥。

なんで?どうして?向こうには健ちゃんがいるはず

なのに‥‥。

「‥‥健ちゃんいるよね?」

「‥‥うん‥‥いるよ‥‥」

「‥‥だよね?健ちゃんだよね?‥‥なんか‥‥変な感

じなんだけど‥‥」

「‥‥何が?」

「‥‥朝と同じ人が見えるの‥‥顔は見れなかったけど‥‥でも間違いない。この人だった‥‥。」

「‥‥‥‥」

「‥‥どういうこと?」

理由がわからない‥‥。

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設定タグ:坂口健太郎 , 恋愛 , 妄想   
作品ジャンル:恋愛
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桜桃茸(プロフ) - オリフラ外してください。 (2017年12月31日 17時) (携帯から) (レス) id: b0aa15c718 (このIDを非表示/違反報告)
スマイル - とても面白いです!これからも頑張ってくださいね (2017年2月23日 18時) (レス) id: 16e5fbbda3 (このIDを非表示/違反報告)
莉希(プロフ) - 設定がオリジナル作品になっていますよ (2016年4月14日 20時) (レス) id: bc5faab83d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あさ | 作成日時:2015年11月28日 23時

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