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後日、先生と共にある人に呼ばれた。
そんな私の不安そうな顔がバレていたのか、道中先生が説明してくれた。呼んだのは先生も属しているグループのボスだそうだ。
リ｢とって食おうとかそんな怖い人じゃないから｣
｢わかりました｣
辿り着いた部屋の茶色い皮の椅子に座るボスと呼ばれる人は、想像していたよりもずっと優しそうな顔をしていた。人当たりのよさそうな笑顔で私たちを出迎えてくれる。
『やぁ、待っていたよ。君がA君だね』
｢はじめまして｣
『単刀直入に言おう。僕の元で働かないか』
ソファに座るや否や、ボスは私をスカウトした。
聞くところ、私がしるこさんに渡したデータを見て、その正確さや能力を買われたらしい。この世界で残っていくなら都合がいい。
『君はまだ若いしこれから伸びるところも沢山あるだろう。どうだ？危険はもちろん伴うだろうが、悪い話ではないと思うんだ』
｢はい。どうぞよろしくお願いします｣
『良い返事が聞けて嬉しいよ。先生もよろしく見てやってくれ』
リ｢はい、もちろんです｣
私はその場で契約書にサインをした。
そしてボス曰く、単独行動による裏切りや暴走を防ぐために、所属するスタッフはリモーネ先生を除いて皆どこかしらのグループに分けられているのだとか。
『君のことをぜひ迎え入れたいというグループがいるんだが、是非1度話してみんかね？』
｢はい｣
『じゃあ先生、同行頼んだよ。おーい！お前たち！』
ボスが呼んだのは、なんとしるこさんだった。
そして彼に続いてみんべんさんや病室で見かけた男たちも現れた。私はぽかんと口が開いてしまった。
し｢どうも、しるこです。久しぶりだね、A｣
｢何故ここに？｣
か｢まぁそりゃ、俺たちはボスに属するグループだからな｣
み｢俺たちAさんをどうか迎え入れたいなと思っておりまして｣
これは後日、じらいちゃんから聞いた話なのだが、しるこさんはもう最初から迎え入れる気満々だったらしく、他のメンバーも賛成だったらしい。
し｢理由は後付けでもいい。嫌なことはしないしやりたくない事はやらないでいい。とりあえずやってみる、くらいでいいからさ｣
共に過ごしてきた家族でさえ信用するのが難しくなってしまった。だから、兄を探すために立場を利用するだけ。そう自分に言い聞かせてしるこさんの手を取った。
し｢これからよろしくね、A｣
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きのこ丸(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます！ (2022年8月7日 5時) (
レス) @page12 id: 8169aa2d03 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続きが楽しみです！頑張ってください！！ (2022年8月3日 19時) (レス) @page2 id: 61fd28e57c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ丸 | 作成日時：2022年8月3日 4時
