ストーカーを退治せよ ページ3
よく晴れた昼下がり。
今回の依頼者は若い女性だった。
しるこさんはソファに座ると、はこたろーさんが淹れたてのコーヒーを女性の前に置いた。立ち上る湯気が彼女の優れない表情を見え隠れする。
し｢はじめまして。今日はどんなご依頼かな？｣
『最近誰かに付きまとわれてる気がするんです』
じ｢ストーカーってこと？｣
『はい。アルバイトからの帰り道に誰かにつけられている気がしたり、郵便ポストに宛名のない手紙が入っていたりするんです』
誰かを好きになったり、アプローチしたりすることは素敵な事だ。ただし、1歩間違うとそれは恐怖の対象になりかねない。もし仮にそのアプローチに悪意がなくとも、話を聞く限り立派なストーキング行為なので、私たちは依頼を受けることになった。
ようやくコーヒーに口をつけた彼女は少し落ち着いたのか、来た時よりも顔色が心做しか良くなっていた。｢はこたろー、俺もコーヒー欲しいな｣なんてしるこさんが気の抜けた声を出せば、はこたろーさんのため息とともにその場は次第に和んで行った。
｢しばらくアルバイトなどは、可能な限り1人で帰らないようにしてください。私かかるてっとさんが迎えに行きますから｣
『ありがとうございます』
か｢え、バイト先あそこのカフェなの？俺あそこのケーキよく買うんだよな｣
じ｢あー！この間かるてっとさんが買ってきてくれたケーキってあそこのやつだったんだ｣
み｢美味しかったですね｣
は｢あれ僕の分兄さんに食べられそうになったんですけど｣
い｢また人のもの取ろうとしてたの？｣
し｢ごめんはこたろー｣
『ふふふっ』
この6人組は不思議だ。
どんなに不安な状況でもなんか大丈夫かもしれないって思わせてくれる雰囲気があるからだ。
｢じゃあまた明日。お気をつけて｣
『はい、また明日』
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きのこ丸(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます！ (2022年8月7日 5時) (
レス) @page12 id: 8169aa2d03 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続きが楽しみです！頑張ってください！！ (2022年8月3日 19時) (レス) @page2 id: 61fd28e57c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ丸 | 作成日時：2022年8月3日 4時
