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スーパーにたどりつくと、カゴをカートにのせてガラガラと準備万端ないちはちさん。
私はゆっくりお買い物をしたい派なので、いちはちさんのように何回も同じところを見ても急かされないのは助かる。
｢まず何から見ようか｣
い｢飲み物かな｣
｢珈琲欲しい珈琲。あと牛乳｣
い｢よし、買っとこう｣
ペットボトルの珈琲は私の大好物その2だ。
水のように飲むので、美容番長かるてっとさんにカフェインの取りすぎだと定期的に小突かれる。
｢お肉なかったかな、カレー用の｣
い｢ない｣
｢よし、買おう｣
い｢お肉はごろごろがいいな｣
その他しるこさんが勝手に食べるお菓子の買い足したり、新発売のスイーツを見たり、また飲み物に戻ったりして心置き無く買い物を楽しんだ。
しかし、その時の私は気づいていなかったが、いちはちさんはカートを押すことで明らかに野菜コーナーを避けていた。
｢あ、ナスもピーマンも安いじゃん。夏野菜カレーとかにしようかな｣
い｢えっ？｣
｢野菜。ほら見て、78円だって。安い！｣
い｢野菜…｣
明らかにいちはちさんのテンションが下がった。
しゅんと目も悲しげになり、軽やかにカートを押していたのがゆっくりになる。
い｢野菜…入れなきゃダメ？｣
｢旬の野菜は安いし栄養価も高いんだよ。美味しいじゃん野菜｣
い｢にんじんだけは抜いて欲しいです…｣
｢…私も人参は好きじゃないからそうしよう｣
お会計を済ませてちょっとだけ重たいビニール袋を持つ。
短時間なら耐えられるけど、長時間持つと指が終わるやつだ、これ。
い｢Aちゃん、はい｣
｢ん？｣
い｢俺持つから貸して｣
貸して、と言いながらひょいと私の荷物を手に持った。
細い腕なのにどこにそんなパワーを隠し持っているのだろうか。
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きのこ丸(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます！ (2022年8月7日 5時) (
レス) @page12 id: 8169aa2d03 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続きが楽しみです！頑張ってください！！ (2022年8月3日 19時) (レス) @page2 id: 61fd28e57c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ丸 | 作成日時：2022年8月3日 4時
