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お母さんみたい ページ2
「ぬらりに会いたい…」
俺は今、
仕事をしている。
イスの上で体育座りしながら。
別にぬらりに会えないわけじゃない。
たぶん呼んだらすぐに来てくれる。
でも、
なんか最近すぐに寂しくなっちゃう…。
「ぬらり…」
ぽんぽん、
「へ…?」
頭にあったかい感覚がして
振り向いたらぬらりが俺の頭をなでてた。
「貴方むかしから寂しさに耐えられなくなる時があるでしょう」
ぽん、ぽん、
「ふぇ……っ」
ポロポロと涙がこぼれていく。
「まったく、まだまだ子どもなんですから」
「こどもじゃない…
けど、
ちょっと前にも寂しくて泣いちゃったからなぁ…ぐすっ」
ぬらりの手、落ち着く…。
Aやオロチに撫でられても嬉しいけど、
ぬらりの手は冬の日のココアみたいにあったかい。
そういえば俺を育ててくれたのはじっちゃんとぬらりとAだから、
ぬらりは俺のお母さんみたいなものなんだなぁ。
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