天才医師の難病【トラファルガー・ロー】

35話 ページ36

＿＿＿ガタッ

A「!! (キタ…)」

　テラスの外を見て、アルトワに背を向ける
　木の陰に居るトラファルガーとコンタクトをかわし作戦開始

アルトワ「…君は着替えないのかい?」

　今まで媚びていた声をいつも通りに戻す
　口調も…

アルトワ「それに、君の髪は黒じゃなかったかい?」

A「……そうだ、姉貴の髪は黒だ。そして、俺は茶髪…」

アルトワ「……俺?」

A「俺はアンタと結婚する予定だったラルじゃない。俺の名はA・レオン!! お前が惚れた女じゃない!!」

アルトワ「はァ?」

A「あんたは騙されたんだよ。自分の娘がカワイイあまりに俺を姉貴にしたてあげた。分かるか? 俺はアンタの惚れた女じゃないんだよ」

アルトワ「この俺を…騙した…!？」

A「アンタも相当、バカだな。俺は姉貴とは違う、身長も髪色も性格も」

　よしよし、いいぞ…
　方針状態になってきたな…

A「アンタは騙された、ただ、これを仕組んだのはラルの親父とお袋だ。俺じゃあない…」

アルトワ「………………」

A「じゃあな、アルトワ・ディスペラツィオーネ…。絶望の名を持つ天竜人」

　すべてを伝えた、作戦は終わりだ…
　テラスから飛び降りる

A「っ」

ロー「終わったな。逃げるぞ!」

A「分かってる!!」

　一度ローに受け止めてもらい、ドレスの裾を破く
　走りながら履いていたヒールも脱ぎ捨てた

〜☆〜

A「…追って来ない?」

ロー「どういう事だ…」

　麦わらのスタンバイしている所まで来たが追ってきている気配がない
　静かすぎて逆に怖い

ルフィ「お?」

A「ん?」

ゾロ「誰か来たな」

A「…海兵、じゃない……?」

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