堕ちた海軍大将２【トラファルガー・ロー】 (ページ29)

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第77話　ローside ページ29

ｽﾓｰｶｰ「ハァ…ハァ…」

ヴェルゴ「何故、執拗に能力を使う……!? 君らしくない戦術だったなスモーカー君。格上の覇気使い相手に煙となり体積をを増やせば"的"を広げるだけだ!!
　俺の武装色をまとえば、この竹竿がどれ程の凶器に変わるか…。知らぬ訳でもなし」

　くっ…心臓さえ…!!

ロー「!」

　スモーカーの…
　俺の心臓を持っているのか…!

ヴェルゴ「"鬼・竹"!!!」

　スモーカーの十手が真っ二つに折れる
　Aは倒れこんでからピクリとも動いていない。気を失っているのか…?

ヴェルゴ「海軍をナメきっている俺を消そうにも、実力がなくてはなァ…スモーカー。勇敢なだけでは部下もうかばれねェ」

ｽﾓｰｶｰ「ガフッ! ………」

ヴェルゴ「!?」

ロー「俺の心臓…。確かに返して貰ったスモーカー」

ヴェルゴ「!!?」

　コートのジッパーを下げ、心臓を元に戻す
　心臓が戻ればこっちのもんだ

ヴェルゴ「そういう事か!! 貴様!!! いつの間にっ!!」

ｽﾓｰｶｰ「ハァ…ハァ…。……!! これで借りはナシだ。さっさとケリをつけろ!!」

ロー「そんなに海賊に借りを作るのがイヤか…」

ｽﾓｰｶｰ「……。海兵の恥だ…!! 部下に合わせる顔もねェ」

ロー「しかし、助かったのも事実だな。これで終わりだ、ヴェルゴさん…」

　落ちた帽子を手元に戻し、被りなおす
　さっさとケリをつけて、Aの治療だ

ヴェルゴ「やっと思い出したか。あるべき上下関係を、クソガキ…」

ロー「そう思ってろって事だ」

ヴェルゴ「!」

ロー「いつまでも、そのイスに座っていられると思うなお前ら!!」

ヴェルゴ「!?」

ロー「聞こえてんだろ? "ジョーカー"!!!」

ドフィ『………。フッフッフッ!!』

　やはり、ヴェルゴが子電伝虫を繋げたままにしていたな

ロー「ヴェルゴはもう終わりだ。お前は最も重要な部下を失う。シーザーは"麦わら屋"が仕留める。＿＿＿つまり「SAD」も全て失う……!! この最悪の未来を予測できなかったのは」

ドフィ『……!』

ロー「お前の"過信"だ…!!! いつもの様に高笑いしながら次の手でも考えてろ!! ＿＿だが、俺達はお前の笑みが長く続くほど予想通りには動かない」

ドフィ『!!?』