堕ちた海軍大将【トラファルガー・ロー】 (ページ5)

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第4話ページ5

見聞色の覇気を発動させたまま基地長室前の壁に背中を預けて中の様子をうかがう
　補給艦責任者はコビーか…副官はヘルメッポ…

　サインする場所が違うだけで指摘するなんて…真面目だな

＿＿＿ガチャ…

A「!」

　会話が切れ、2人が部屋から出てきた
　そして私とは反対側の壁にコビーは寄りかかり目を瞑った

ビリッジ「おのれ!海軍本部の大佐だというから下手に出ていればいい気になりよって!!! 私は准将だぞ!!」

　なーにが"准将"だよ
　地域准将は海軍本部に来れば2つくらい位が下がるっての

コビー「…あの男、底知れない野望を持っている」

ﾍﾙﾒｯﾎﾟ「! 今の見聞色の覇気か?」

コビー「この基地はよく調べる必要がありそうです。そうですよね?Aさん」

A「フッ…腕をあげたな、コビー」

　能力を解除して向き直る

コビー「一般人がこんな所入っちゃ駄目でしょう」

A「普通はな。だが、これは私のけじめでもあるんだ。止めないでくれよ」

ﾍﾙﾒｯﾎﾟ「俺達はこの射殺命令書が本当の目的なんですよ。貴方を撃った犯人がアイツだって証明されたんでね」

A「へェ…じゃあ、あの海兵がやっとゲロったのか」

コビー「はい。まァ、半分以上脅しだったんですけどね…;スモーカーさんによる」

A「あァ…(察し)」

ﾍﾙﾒｯﾎﾟ「俺達、何も見てないんで。行こうぜ、コビー」

コビー「基地を見て回りましょう」

　2人とも軽く一礼してから回れ右をして去っていった
　私は来た道を戻って、突き当りを右へ曲がる

　そのあとの突き当りを左へ、階段を降りそのまま直進
　奥から2番目の扉を開く

A「ビンゴ」

　1年前と場所が変わっていない、資料室
　ランプに明かりをともして片っ端からあさる

　私が探したいのはあの大砲の設計図とこの基地内の完成予想図
　それから、基地長がつける日誌

A「…掃除してないな。ほこりまみれだ」

　資料の数はザッと300以上
　適当なところから探していくことにした