堕ちた海軍大将【トラファルガー・ロー】 (ページ33)

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第31話ページ33

あれからずっと進んで行った
　途中、ナミ、ロビン、チョッパー、ブルックは元に戻った

　河口付近を除くと先生とルフィが倒れていた

A「……」

ナミ「! ちょっと、A!!」

　何も言わずに走って先生の元へ
　体を支えて上半身を起こす

Z「帽子と俺の命を持って行け…!!」

ルフィ「…お前の命なんかいらねェ。もう気ィすんだ」

　そう言ってニシッと笑うルフィ

Z「!」

A「…先生……」

　軽くギュッと抱きしめると優しく頭を撫でてくれた
　懐かしい感覚、久しぶりの感覚だった

アイン「先生!」

Z「アイン、ビンズ…」

　立ち上がる先生の体を支えて私も立ち上がる

Z「お前達には苦労かけたな…」

アイン「私は…。私は、先生が無事なだけで…!!」

「役者は揃っているみたいだね」

A「!! オジキ!」

黄猿「麦わらも先生も死にかけなのが残念だけど、結局皆、死ぬんだから一緒だよねェ」

A「っ…。! 先生?」

　フラフラと前に出る先生

Z「好き勝手した落とし前はつけないとな。ここは、このZに任せてお前ら先に行け!」

アイン「! 駄目です!! 先生!! あっ」

A「!」

　急に飛び出したアインの目の前に氷の壁が出来上がった

Z「クザンめ…俺の死に場所を作ってくれたか」

A「行くぞ、ルフィ…」

ルフィ「おう」

　溢れてくる何かを抑え込んで船へと駈け出した

～☆～

「「……」」

A「………。…」

　＿＿海は見ている世界の始まりも
海は知っている世界の終りも

　だからいざなう進むべき道へと
だから導く正しい世界へ

痛み苦しみ包み込んでくれる
　大きく優しく包んでくれる

海は見ている世界の始まりも
海は知っている世界の終りも

　もしも自分が消えたとしても
すべて知っている海の導き

恐れてはいけないあなたがいるから
怯えてはいけない仲間も待つから
進まねばならない青きその先へ＿＿＿