堕ちた海軍大将【トラファルガー・ロー】 (ページ14)

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第12話ページ14

A「っと。どうだったんだ?」

ﾁｮｯﾊﾟｰ「! 心臓と肺が弱ってるけど、意識を失ってるだけだぞ!!」

A「そう……か……。!!?」

ナミ「? A?」

　目線をチョッパーから外し、前を向くと見慣れた姿がそこにあった
　…言葉が数珠つなぎで出てくる
　「なんで」「どうして」といった疑問の言葉ばかりが出てくる

ナミ「ねェ! どうかしたの?」

A「あ、いや…何でもない。先に上に上がっている。部屋に居るから、何かあったら声かけてくれ」

ナミ「分かった」

～☆～

＿＿＿パタン…

A「……」

　後ろ手に扉を閉めて本棚へ向かう
　3つの内2つは全て本で埋まっているが1つだけまだ埋まっていない本棚がある

　その埋まっていない本棚から3冊の他とは違う皮で作られた本を3冊取り出す
　黄色、紫、紺。のそれぞれ違う色をしている
　紫の本をパラパラとめくる。3冊とも海軍時代の写真が貼ってあるアルバムだ

　真ん中あたりで一枚の紙が挟んである
　以前に貰ったビブルカードだ

A「……医務室を指しているのか?…見間違いじゃなかったのか……?」

　1年前…海軍を辞めたあの人が…
　何故、ここに? 何故、新世界に?

A「……あの人が居るって事は、アイツ等も居るのか?」

　スッと指先で写真をなぞる
　懐かしい写真

　3人が辞める前に撮った写真
　ほかにも沢山写真はあるけど、これはお気に入りでもあり大切な一枚でもある

A「……先生＿＿＿」

＿＿＿ガシャン!!!

A「!?」

　急にガラス類の割れる音が響き、驚いて外に出る
　トーヤも一緒に。腰にさしている刀をギュッと握って甲板に出る
　見慣れた顔が増えた

A「…アイン、ビンズ……?」

アイン／ビンズ「!!」

A「……お前らが居るって事は、やっぱりあの人は…」

＿＿＿ドォン!!

A「!!?」

　キッチンが燃え上がり、サンジとゾロが甲板に叩き落された
　すかさずビンズが能力で2人を縛り上げる

A「せ……先生!!」

Z「! Aかァ…!お前だけは道を踏み外してほしくなかったぜ」

A「!! 先生…どうして、こんな所に!?何故、辞めてしまわれたのですか!!」

Z「……」

A「っ!」

　ジッと目を見られて何も言えなくなる

Z「小僧、名は?」

ルフィ「…っ、モンキー・D・ルフィだ…!」

Z「! そうか、お前がガープの孫…Aの弟か!」