第28話 ※イラスト追加 ページ28
「か、海兵〜〜っ！！」
「わ゛ー！ バレたぁ！」
顔が割れてるのは分かっていたが、ここまで騒がれるとは。ワイワイと慌ただしくしている船員達を目の前に、どうしようかと考えていれば船長から喝が飛ぶ。
「うるせぇぞ、お前ら！」
「「きゃ、キャプテ〜ンっ！！」」
「…新聞を確認した。よくあの小さな記事で済ませられたな」
「まあ、約束したからね。…これ、弟の命を繋いでくれた礼に」
そう言って、先程購入した酒を入れた紙袋を渡す。彼はじっとソレを見つめてから、受け取り船員へと預けた。
「随分と、いい酒をくれるんだな」
「まあね。……ルフィは」
「まだ意識が戻らねぇ」
「そう」
自然と視線は停めてある潜水艦へ向く。心配と不安が入り混じったような感情で、胸が重苦しい。どうか、どうかもう一度 元気な笑顔を。
そんなことを思っていると、ふわりと体が浮く。
「…？」
「医者の前で、ンな足してるとはいい度胸じゃねぇか」
「…だからと言って、抱き抱える必要は無いのでは……？？」
「あ？ 痛ェんだろ。さっきから庇ってるのに、歩けなんて言わねェよ」
この男、本当に海賊なのだろうか。抱き上げてくれている腕は逞しいが、とても優しい。
背も高く、スタイルもいい。海賊ではなく普通の医師として街にいれば、さぞモテただろう。
胸のあたりが、モヤりとした。
「(………？)」
「痛むのは右足だけか」
「え。あ、あぁ…」
「いつからだ」
「えと…、捻ったのは3日前…。痛いのは今朝から…」
気がつけば潜水艦の中の一室。椅子に下ろされ腰掛ければ、靴を脱がされ包帯も取られる。今朝よりも腫れている気がするが、黙っておく。
「っい゛！！」
「……ッチ。"ROOM" "スキャン"」
「ぃ…〜〜！」
「骨に異常はねェな。まあ、ギプスして固定した方がいい。取り外しできるギプスにしといてやる、2週間は絶対つけてろ」
「っ、分かった…！」
押された部分が痛すぎて、自然と涙が溢れて泣いてしまう。よくここまで放置したなと自分でも思ってしまった。
「…準備してくるから、大人しく待ってろ」
「ん」
痛みで泣いてしまうなんて…。と思っていたら、肩に止まっていた相棒が心配そうに顔を覗き込んできた。
「ん、大丈夫だよ。ありがとう」
嘴を軽く撫でれば、気持ちよさそうにする。
それが堪らなく可愛くて、自然と笑みが溢れた。
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こめっと(プロフ) - すみません、仕事忙しくて全然更新できてません。落ち着いたらまたちまちまやります… (2023年3月24日 22時) (
レス) id: 10f010dabd (このIDを非表示/違反報告)
こめっと(プロフ) - ルカさん» こんばんは。パスワードとは、こちらのリメイク前の作品のものになりますか？ (2022年11月30日 22時) (レス) id: 10f010dabd (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - R-18のパスワードがわかりません，どうしたらいいですか? (2022年11月30日 6時) (レス) @page23 id: a671b722f5 (このIDを非表示/違反報告)
こめっと(プロフ) - やこさん» こんばんは！♡とか濁点とかいっぱい使っちゃっていいですか？？？？(息荒げ (2022年11月27日 22時) (レス) id: 10f010dabd (このIDを非表示/違反報告)
やこ(プロフ) - 好きです。こんばんは！ｴｯｯｯｯｯｯｯｯﾛｲの待ってます((( (2022年11月27日 0時) (レス) @page23 id: b158067adc (このIDを非表示/違反報告)
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