第17話 ページ17
「っはぁ、…は、」
戦いは激しさを増していく。助けられるはずの命を見捨て、目の前の命を刈り、また見捨てた。それほど、余裕がなかった。
「ここを通りたきゃあ…。わしを殺して行けい!! ガキ共!!」
「……。おじいちゃん…」
いつの間にか、祖父が大将たちに代わり処刑台の前に立った。それでも、海賊たちの声は消えない。「今行くぞ」「待ってろ」口々にエースへと叫び、消えていく。
「…くそ。……俺は、歪んでる!! こんな時に、オヤジが……、弟が……!! 仲間達が……!! 血を流して倒れていくのに…!!! 俺は嬉しくて…!! 涙が止まらねェ…。今になって、命が惜しい!!!」
処刑台で義弟は涙を流していた。とても美しい涙だと思った。
そんな涙を自分は、奪おうとしている。とてもつもない罪悪感だった。
「俺ァ、”白ひげ”だァア!!!」
大将赤犬に致命傷を与えられて尚、突き進んでいく”白ひげ”
そんな怪物を打ち取れと指示が飛ぶも、勝てるわけがないと考えてしまう。実際、そうだ。実力が違いすぎる。
「…俺が死ぬ事……。それが何を意味するか…、俺ァ知ってる……!! だったらおめェ…、息子達の明るい未来を見届けねェと、俺ァ死ぬ訳にはいかねェじゃねェか…!! なァエース」
「未来が見たければ、今すぐに見せてやるぞ”白ひげ”!! やれ!!」
その声で処刑人が持つ刃は、義弟の首めがけて振り下ろされる。
首が飛ぶ、その光景を想像してしまい、思わず目を背けてしまった。
「やめろォーーーーっっ!!!!」
聞きなれたような、弟の声。それと同時に肌がしびれる感覚が走り、周りの海兵および海賊が倒れていく。
「おいおい、マジか…!!」
「どうやら今のは……、無意識じゃのう」
「恐ろしい力を秘めてるねェ〜」
「やはり持って生まれたか…」
「……覇王色の覇気…!!!」
その場に居たほとんどが感じたソレは、どうやら無意識的に発動したものらしかった。それでも、ルフィの潜在能力に冷や汗が噴き出る。
「”水龍”覚悟ォ!!」
「っ、ハァッ!」
余韻に浸りたくても、海賊たちは止まってくれない。
革命軍まで味方につけた海賊たちが、完全に有利だと感じた。現に背後では、革命軍のイナズマが処刑台までの橋を架けていた。
「っ、どけぇ！」
目の前の海賊を切り倒し、架かった橋へ向かう。その上を駆ける弟を討つために。
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こめっと(プロフ) - すみません、仕事忙しくて全然更新できてません。落ち着いたらまたちまちまやります… (2023年3月24日 22時) (
レス) id: 10f010dabd (このIDを非表示/違反報告)
こめっと(プロフ) - ルカさん» こんばんは。パスワードとは、こちらのリメイク前の作品のものになりますか？ (2022年11月30日 22時) (レス) id: 10f010dabd (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - R-18のパスワードがわかりません，どうしたらいいですか? (2022年11月30日 6時) (レス) @page23 id: a671b722f5 (このIDを非表示/違反報告)
こめっと(プロフ) - やこさん» こんばんは！♡とか濁点とかいっぱい使っちゃっていいですか？？？？(息荒げ (2022年11月27日 22時) (レス) id: 10f010dabd (このIDを非表示/違反報告)
やこ(プロフ) - 好きです。こんばんは！ｴｯｯｯｯｯｯｯｯﾛｲの待ってます((( (2022年11月27日 0時) (レス) @page23 id: b158067adc (このIDを非表示/違反報告)
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