第2話 ページ2
「大事な相棒なんだ。頼むよ」
船医であるチョッパーに一言頼み、甲板の隅に座って待たせてもらう。全員、海兵である私に警戒をしてはいるが、ルフィは隣に座ってニコニコと話しかけてくる。
「Aは、どっか向かってんのか？」
「ああ、シャボンディ諸島に。仕事で。ルフィ達も、でしょう？」
「ああ！ Aは行ったことあんのか？」
「本部から近いからねえ。何回も行ってるよ」
久しぶりに会った弟との会話は、脱線しながらも楽しい。
仲間のこと、今までの冒険、色々な話を聞かせてくれる。その様子を見て警戒心が少し解けたのか、黒足がコーヒーを淹れてくれた。
「あ、ありがとう…」
「サンジの料理はうめーんだ！」
「ふふ、そうなんだな。…いただきます」
一言断って、コーヒーをいただく。鼻に抜ける香りが良く、ブラックでも飲みやすい濃さだった。
「おいしい」
「だろ！！」
そう言ってルフィはニカッと笑う。自分が入れたわけではないのに、自分のことかのように満足げにする様子がとても可愛いらしく、思わず頭を撫でる。
「？」
「ふふ、いい仲間達だな」
「おう！」
＊
「治療終わったぞ！」
「！ ありがとう。じゃあ、これ約束の10万ベリー」
泥棒猫へと、財布から現金を取り出して渡す。本当に払うとは思っていなかったようで、偽札ではと怪しんでいた。
「それじゃあ、私はいくよ。向こうで会ったら捕まえるからな」
「望むところだ!!!」
好戦的に笑うルフィに、笑い返しトーヤの背に乗る。
徐々に高度が上がり、船が小さくなったところで島に向かって飛び立った。島が近づくにつれ、海賊船や商船が多くなっていく。
「(いつ来ても多いな…)」
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夢主イラスト載せておきます。
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