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#54 ページ5


話しているうちに着替えは終わり、日葵ちゃんと向き合っていた。

窓の外を見てみると日も傾き始め、薄暗くなっていた。まだ6時を少し過ぎただけだというのにさすが秋。そりゃ日も短いわ。

本格的に帰らないとだね、なんてちょっと呑気にいう日葵ちゃん。

教室から出ようとしたときスマホが震えた。
電話だったようで震えるスマホはなかなか収まらない。

ディスプレイをみると小湊春市の名前。

「電話?出なくていいの?
 気にしなくていいよ。」

ごめん
と一言言い残しわたしは春市からの電話に出た。

『あっ…高村さん…?』
「え、東条くん!?どうしたの?」
『渡されて…。出るとは思わなかったや…。』

電話越しにも東条くんの焦ったような表情がわかった。不覚にも笑ってしまった。
ごめん。東条くん。

『もしもし。高村?』

また東条くんか電話の主の春市かと思ったら、その声の主は想像していた人とは違っていて。

『高村?』

何も言葉を発せずにただそこに呆然とするだけだった。
電話を耳に当てたまま。

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作者名:ゆめみるきのこ | 作成日時:2023年8月24日 14時

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