今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:901 hit
小|中|大
#54 ページ5
。
話しているうちに着替えは終わり、日葵ちゃんと向き合っていた。
窓の外を見てみると日も傾き始め、薄暗くなっていた。まだ6時を少し過ぎただけだというのにさすが秋。そりゃ日も短いわ。
本格的に帰らないとだね、なんてちょっと呑気にいう日葵ちゃん。
教室から出ようとしたときスマホが震えた。
電話だったようで震えるスマホはなかなか収まらない。
ディスプレイをみると小湊春市の名前。
「電話?出なくていいの?
気にしなくていいよ。」
ごめん
と一言言い残しわたしは春市からの電話に出た。
『あっ…高村さん…?』
「え、東条くん!?どうしたの?」
『渡されて…。出るとは思わなかったや…。』
電話越しにも東条くんの焦ったような表情がわかった。不覚にも笑ってしまった。
ごめん。東条くん。
『もしもし。高村?』
また東条くんか電話の主の春市かと思ったら、その声の主は想像していた人とは違っていて。
『高村?』
何も言葉を発せずにただそこに呆然とするだけだった。
電話を耳に当てたまま。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
2人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA、御幸一也、沢村栄純 , 小湊亮介、伊佐敷純
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆめみるきのこ | 作成日時:2023年8月24日 14時