とおくてちかい。 (ページ37)

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きがついた日ページ37

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体育祭の時期が近付いてきた。
体育祭をして来月には文化祭。
生徒も生徒で、忙しいったらありゃしない。

もうこの時期になってきたら、暑さもほとんどなくなり、すっかり冬服の装いになった。
わたしはまた前となんら変わらず、スカートをすこし捲し上げて、頬杖をついて座っている。

体育祭後に準備をする時間がない、という理由で、準備は同時に行われた。

体育祭かぁ…
高校の体育祭って一体どんな風になるんだろう。しかも東京だ。楽しみが尽きない。
わたしは別に何の競技に出たっていい。ただ御幸さんのことが見られるならば、なんだっていい。

「じゃあ高村さんは最後の花形のリレーね!!!」

めんどくさいし考えるのは嫌だと思っていた気持ちが伝わったのか、勝手に競技を決められた。
話し合い放棄してたのはこっちかもしんないけど、個人の意見、というのは関係ないのか?

一番最後まで何もないのは楽だけど、それしかないと逆に学校に行くのがめんどくさくなる。

どうせならずっと観客でいたかった。そっちのほうが御幸さんを見ていられるから。

部活とは違う姿を見てみたかった。