検索窓
今日:28 hit、昨日:0 hit、合計:1,629 hit

#36 ページ36


はっと、気がついたときには球場はいつもの様子で、そこら辺で話している声も騒がしい声も聞こえてくる。

言ったあと、春市は笑顔だった。
前髪が揺れて春市の大きな瞳が見えた。

赤面しているからかせっかく見えた春市の大きな瞳が、またすぐに髪の毛で隠れてしまった。
そして、赤い顔が見られないように両手で顔を覆っている。

「………春市。ありがとう。
 その、すごく…うれしかった。」

連絡する…と小声で伝えた。

「やっぱりAちゃんは笑っている顔のほうがかわいいよ。」

春市と話しているうちに表情が明るくなるのを感じた。
目線は春市に向かっている。

どれくらいの時間が経ったのか分からないけれど、野球部が帰らなくてはいけない時間が迫っていたらしい。
春市が戻ってこなかったことを心配した、沢村と降谷が春市を探しに来た。

「ぬおっ高村っ…!」

わたしの姿を見て驚いた表情をみせたのは沢村。

無駄に声のでかい沢村を発した一言で、周囲からの注目をあびている。見られることは好きじゃないのに。

「帰るんじゃないの?バス、遅れるんじゃない?」

と伝えると踵を返し、球場の外へ出て、帰路へついた。

きがついた日→←#35



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆめみるきのこ | 作成日時:2023年8月19日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。