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おなかを満たせて、状態もすっかり良くなったことで眠気が襲ってきた。
気が付いたら、昼休み明けの眠気に包まれた教室で先生が話しているところだった。
昼休みはとっくに過ぎていて、しばらく夢の中を彷徨っていたらしい。
先ほどまで夢の中を彷徨っていたのに急には戻ってこれないから、黒板を眺める目は焦点があっていなくて、先生の言葉は宙を舞った。
ふぅと息を吐くと、横を向く。
寒空を感じさせないくらい、暖かで快晴だった。
授業が終わり、ゆっくり教室を出る。
野球部を含む運動部や部活に精を出している部活組は急いで教室を出ていった。
玄関を出る時、野球部のグラウンドが見えた。
どうして野球部にもう関わらないと決めたのに、じっと練習を見ているのだろうか。
御幸さんは単純な興味だといった。
ボロボロになるまで大事そうに持ってるやつ、どんなやつだろうという興味。
そんな覚えられ方は想像していなかったけど、こうして御幸さんと話せるようになったのだから、いいのかもしれない。
前向きに捉えて、自嘲気味に笑って、その場をあとにした。
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作者名:ゆめみるきのこ | 作成日時:2023年8月19日 14時