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グラスとグラスをかさねて、ケーキに手を伸ばす。
横目で深澤さんを見てみると、深澤さんはケーキに手を付けていなかった。
「？」
食べる手を止め、フォークも置いて、姿勢を正して深澤さんに向き合う。
「Aちゃん。特別な日に一緒に過ごせてとっても嬉しい。過ごさせてくれてありがとね。
それでね、アクセサリー苦手だと思ったんだけど、これ、受け取ってくれる?」
深澤さんが差し出したのはリングだった。
薬指につける指輪ではなく、小指につけるピンキーリング。
5月の誕生石はエメラルド。
控えめに緑色に光るのは、誕生石のエメラルドだった。
「キレイ…勿体ないくらい」
「Aちゃん左手貸して。」
深澤さんはわたしの左の小指にリングを嵌めた。
左手のピンキーリングは「願いを叶える」という意味がこめられている。
「深澤さん。」
「わたしやっぱり、深澤さんのことが好きです。」
精一杯の告白は、唇を重ねて消えた。
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りんご - オ，リフラ外して下さい｡ルール違反ですよ！ (2022年10月10日 18時) (
レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめみるきのこ | 作成日時：2022年10月10日 17時
