資料整理 ページ4
side.you
資料をドサッと机に置いて、
痺れそうだった腕を軽く降って緩和する。
今日は姉様と会長が並んで歩かれ、
注目を集めていたから致し方ない。
どうせなら時間をずらして
生徒会室に向かえば良かったのだけれど
会長や姉様に「一緒に行こう」と言われてしまったのだから仕方がない。
「______なんだか、噂されてるみたいですね。私たちが交際しているとか…」
そう言って姉様がティーポットを傾け、四つのカップに紅茶を注いでいく。
会長と姉様はお似合いだ。だからそんな噂が出るのは当然のことだろう……
と、思いながら資料を分けて、トントン、と揃える。
「そういう年頃なのだろう。聞き流せばいい…」
「ふふ……そういう物ですか」
姉様が会長に紅茶を出しながら微笑む。
さすが、会長は大人なことを言う。
「私はそういった事柄に疎くて……」
私や藤原先輩にも紅茶を出して、
姉様はふいっと横を向いた。
あ、考え事してる時の顔だ。
紅茶は有難く頂いて、
私は淡々と資料を整理して処理していった。
「あ〜、そういえばですね〜」
藤原先輩がふわふわとした声で話し出す。
「懸賞で映画のペアチケットが当たったのですが、私、家の方針でこういったものを観るのは禁止されてまして_____」
要約すれば、券を譲りたい、という話だった。
ポケットから手帳を取り出して、
「私は遠慮します。週末は予定があるので」と書いて見せた。
______嘘である。
でもきっと姉様は会長と行きたいだろうし、
私は身を引くべきだ。
といった理由で、そそくさと話から離脱して
淡々と作業を進めた。
一昨日まで入院で欠席していたため、
その分の仕事をしなくては。
黙々と資料を整理して、
要所に書き込みや判印を押して
また仕分けをして、と繰り返した。
「あ、午後の授業始まっちゃいますね」
藤原先輩の声にパッと顔を上げると、
予鈴が鳴っているのを確認する。
私も行かなきゃ。
そう思って資料を片付けていると、
「......！？」
姉様と会長が頭から煙を出して
机に突っ伏してきた。
な、え、姉様！？
慌てて肩を揺すり、
手話で「大丈夫ですか！？」と聞くと
「だ、大丈夫よ......」と震えた声が返ってきた。
会長も「あぁ......授業、行くか......」と
どこか脱力した声を出しながら起き上がった。
......体調が悪いのかな。
少し心配になりながらも、
姉様に促されて自分の教室へ戻った。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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りな - 完結しちゃったんですか…！？続き…待ってます…😢 (2021年12月30日 23時) (
レス) @page33 id: eb1e650017 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 完結してしまった、もしかしてもう更新しませんか？続きすごい気になります！更新頑張ってください！！ (2021年1月19日 20時) (レス) id: 62527af0b0 (このIDを非表示/違反報告)
小町(プロフ) - 完結してしまった…！？とても続きが気になります！！ (2021年1月2日 0時) (レス) id: bd1a04dc1b (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - 完結なんですか？続きが気になります (2020年7月29日 23時) (レス) id: eedc890ee9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)太中大好き人間(プロフ) - 自分はいらない子なんじゃないのか、という気持ちがすごく分かります！この作品好きになりました！これからも頑張ってください！ (2020年7月4日 0時) (レス) id: 5bc9e3e078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年3月31日 19時
