文明社会 ページ19
人気のない階段の踊り場に行き、
騒ぎを一蹴してくださった姉様に「ありがとうございました」と手話で伝えると、石上くんも「すみませんでした」と小さく頭を下げていた。
「私が個人的に苛立っただけよ」と照れ隠しに言う姉様。そういうところも大好きです。
石上くんはなぜかその一言にガタガタ震えだしたけど。
「ところで石上くん、私は貴方に用があってこの階に来たんですよ」
「ひぃっ！(手間かけさせて怒らせた！殺される！！)」
「？ いいですか、次の
「(
急に石上くんが顔面蒼白になり、逃げようとするので心配になって手首を掴んだ。
石上くんの肩がビクッと震え、ガバッと私の方を見て「Aも逃げましょうここにいたら殺されます」と早口に訴えてくる。
「_____もう！まだ話の途中よ！ 次の朝会に使う委員会プロモーション作成を頼まれて欲しいんです！」
「懲戒に委員会プロモーションなんて使いませんよ！！！」
「何を勘違いしてるの！？」
何か語弊があるようだったから、手帳を取り出して、「朝会」と書いて石上くんに見せると
「あっ、あぁ、朝会ですか」と落ち着きを取り戻してくれた。一体何と勘違いしていたのだろうか。
「それくらいお安い御用ですよ(殺されないなら安いもんだ……)」
「そう？ 助かるわ」
次の月曜日までにお願いね、と言い残して姉様が二年生の階へと戻って行った。
丁度予鈴が鳴り始め、
私と石上くんも教室へと戻った。
〜放課後・生徒会室にて〜
「みなさん！ コーヒー入りましたよ〜」
どうぞ！ と藤原先輩が姉様、私へとコーヒーを出してくれる。私は会釈して受け取った。
私はまた一週間以上休んでしまったため、庶務の仕事が山積みだった。
(といっても、姉様や会長がカバーしてくださっていたためそこまで大変ではない)
「会長もど……！か……会長、もしかして！！ ついに
藤原先輩が驚愕した声をあげる。
会長の手には、確かに新品のスマホが握られていた。
会長は「フフ……まあな」と自慢げにスマホを見せびらかす。
「頑固一徹……なんと言っても「不要だ」「周りに合わせるつもりはない」と買わないの一点張りだった会長が……。ようこそ文明社会に……！」
ほろり、と涙する藤原先輩に、「人を原始人みたいに言うんじゃない」と会長が冷静にツッコんだ。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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りな - 完結しちゃったんですか…！？続き…待ってます…😢 (2021年12月30日 23時) (
レス) @page33 id: eb1e650017 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 完結してしまった、もしかしてもう更新しませんか？続きすごい気になります！更新頑張ってください！！ (2021年1月19日 20時) (レス) id: 62527af0b0 (このIDを非表示/違反報告)
小町(プロフ) - 完結してしまった…！？とても続きが気になります！！ (2021年1月2日 0時) (レス) id: bd1a04dc1b (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - 完結なんですか？続きが気になります (2020年7月29日 23時) (レス) id: eedc890ee9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)太中大好き人間(プロフ) - 自分はいらない子なんじゃないのか、という気持ちがすごく分かります！この作品好きになりました！これからも頑張ってください！ (2020年7月4日 0時) (レス) id: 5bc9e3e078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年3月31日 19時
