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コンコンっと鳴るノック音。
返事をして返ってきたのはよく知った人の声だ。
「失礼致します、A様」
『メイド長！様は止めてください！今まで通りで良いですから！』
「そういうわけには参りません」
蘭様を庇って刺された私は、意識を取り戻して直ぐに灰谷家に運ばれた。
しかも、病院の院長クラスの先生達が往診してくれるという重役並の徹底振りにどれだけのお金が動いたのだろうと汗が出る。
「灰谷グループの社長の婚約者だから当たり前だろ」
『竜胆様！』
よォ、と扉から顔を覗かせた竜胆様は、快気祝いだと言って立派な花束を用意してくれていた。
『ありがとうございます』
「しかし、お前も無茶したよな」
メイド長に花を活けるように伝えた彼は、ベッドの隅に腰掛ける。
「顔の次は腹ってマジ笑えねェぞ」
包帯の巻かれた腹部。
幸いにも大切な臓器をすり抜けるように刺さった刃物。
出血量は多かったものの命に別状はなく、大きな傷が残ってしまったけれど不幸中の幸いだった。
「全くです、女性がこんな大きな傷を作って…」
メイド長からその台詞を言われるのは2回目だ。
「まっ、腹だろーと顔だろーと、兄貴は気にしねェだろ」
私は蘭様の婚約者になった。
急すぎる展開に頭がついていかなかったけど、"命令"と言われてしまうと使用人は弱い。
だって、主の命令は絶対だから。
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きりまる(プロフ) - YUMiさん» YUMi様✨解釈近めだと思います…！蘭ちゃんは好きな子には激甘であって欲しいと常々思ってます！竜胆くんは恥ずかしがり屋だと勝手に解釈してます(*´∀｀*)応援、ありがとうございました！YUMi様のお話も、また拝読しに伺わせて頂きますね！ (2022年8月28日 23時) (
レス) id: 684e8f5b6d (このIDを非表示/違反報告)
きりまる(プロフ) - えのきさん» えのき様✨いつもいつもありがとうございます(´；ω；｀)✨えのき様のお言葉、とっても支えになりました…！更新を再開できたのも、えのき様のお陰です…！また新作できましたら是非宜しくお願い致します(*´∀｀*) (2022年8月28日 23時) (レス) id: 684e8f5b6d (このIDを非表示/違反報告)
YUMi(プロフ) - 前回も書き始めたってお知らせしたのにしつこくてすいませんʕ´• ᴥ•̥`ʔ (2022年8月28日 22時) (レス) id: 85b1561d95 (このIDを非表示/違反報告)
YUMi(プロフ) - 楽しく読ませて頂きました!!蘭ちゃんは天の邪鬼なくせに信念がちゃんとあれば見守ってくれるのかなって勝手に思ってたので、解釈近め!?って喜んで読ませて頂きました。素敵な作品をありがとうございます!!わたしも小説書き始めたので、ド素人ですが読んでみてください。 (2022年8月28日 22時) (レス) id: 85b1561d95 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 完結おめでとうございます！更新の度に秒で来ていたストーカーは私です(笑)きりまる様の作品は、どれを読んでも素敵で大好き♡また新作楽しみにお待ちしてます！とりあえず、2周目読んできます(笑) (2022年8月28日 21時) (レス) @page34 id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりまる | 作成日時：2022年3月21日 23時
