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日曜日、唯一昼から部活が休みの日。
友人を誘ってやってきた、色んなショップが入ったモール。

フワフワの可愛い部屋着、新作コスメを買う予定が体は勝手にスポーツショップへ。
ヒールのパンプスじゃなくて、新しいテニスシューズ。
可愛いバッグじゃなくて、新しいラケット。

こんなんだから私等ダメなんだろうね…って言いながら、友人とフードコートへ。
日曜日だから家族連れやカップルでいっぱいのソコに2人で溜め息を溢し、ドリンクだけ注文してもう一度モールの中をプラプラする事になった。


そこで目に入ったのがお洒落な花屋さん。


季節の花や、ドライフラワーのリース、ちょっとした雑貨なども置いてあったそこに、何故だか興味の湧いた私は吸い寄せられるように入って行った。



「何かお探しですか?」

『あ、いえ……すいません、見てるだけなんです』

「大丈夫ですよ、どうぞごゆっくり」



ニコッと笑った店員さんが向かった奥の部屋。
そこには鉢植えの花がたくさん置かれていた。



『蘭……』



真っ白の綺麗な胡蝶蘭。
そして、隅に置かれた桃色の胡蝶蘭。



『白くない!』

「ん?あー、ファレノプシスって品種ですよ」

『胡蝶蘭って白だけだと思ってました…』

「たくさん品種があるんですよ、花言葉だって全部違うんです」

『花言葉…?』



最もポピュラーな花言葉が「幸福が飛んでくる」
ウェディングブーケに使われるものは「清純」
そして、桃色の胡蝶蘭は「あなたを愛しています」

そう丁寧に教えてくれる、店員さん。



『全然違う……』

「え?」

『あ、いや…蘭って名前の友達が居るんですけど…』



喧嘩って聞くと飛んで行くような奴で、清純とは正反対のような奴で……



『あなたを愛しています、なんて言ったら嫌われそう……』



好きなんだね、って店員さんに言われて、初対面の人に何話してんだ!って顔が真っ赤になった。




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設定タグ:東京リベンジャーズ , 灰谷蘭 , 灰谷兄弟   
作品ジャンル:恋愛
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尾熊乃碧 - ハラハラドキドキ、面白かったです。 (2022年6月4日 9時) (レス) @page26 id: 9bf86ec6ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きりまる | 作成日時:2022年1月19日 23時

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