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ボーッと胡蝶蘭を眺めていたら、昔、蘭や竜胆と馬鹿やった事とかたくさん思い出してきて楽しくなった。



『そうだ、お水…』



お水のついでにポテチとコーラも持って来よう。
竜胆に借りっぱなしだったゲームをやってゴロゴロ…毎日部活頑張ってるし、たまには良いよねーと独り言を言いながら開いた扉は、鈍い音を立てて何かにぶつかった。

ゴンッって結構な音の後に聞こえてきたのは、いって〜って間延びした声。



『え、蘭!?』

「よぉ〜」



赤くなった鼻の頭を触りながら扉の向こうから現れたのは、蘭だ。
胡蝶蘭じゃなくて、人間の。



『ノ、ノ、ノックくらいしなさいよ……!!』

「オマエさ、蘭ちゃんの顔に傷つけといて言うことソレ?」



赤くなった鼻の頭を指しながら、そんな事を言う蘭。
普段、もっととんでもない喧嘩してる奴が鼻の頭赤くなったくらいで何言ってんだ。



『い、いきなりそんな所に居る方が悪い!』

「ふぅ〜ん、そんな事言っちゃうんだ?」



ニタァっと口角を上げて笑う蘭のこの顔は、悪い事を考えてる顔だ。
この顔を見た後は絶対に泣きを見る事になるけど、何でかな……久しぶりの蘭との今までみたいな会話に嬉しさの方が勝った。

部屋を出るつもりだったのに、トンッと肩を押されて逆戻り。
蘭が私の部屋に入るのは数ヶ月前の竜胆を入れた3人でバカやった日以来だ。
あの時から変わってる事と言えば、胡蝶蘭の存在。
その胡蝶蘭を見ながら、蘭は言うんだ、



「オマエ、オレの事好きすぎだろ」

『んなッ…!』

「あ?ちげ〜の?じゃあ、誰の事愛してんの?」



私はあなたを愛しています、だっけ?と、私が言った独り言を繰り返す。
聞いてたのか!と反論してみたけれど、思ってもみない言葉が返ってきたので目を丸くするしかなかった。



オレはAの事愛してるからなぁ〜



ねぇ、蘭。

今日はエイプリルフールじゃないから、嘘でした〜は受け付けないよ?




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設定タグ:東京リベンジャーズ , 灰谷蘭 , 灰谷兄弟   
作品ジャンル:恋愛
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尾熊乃碧 - ハラハラドキドキ、面白かったです。 (2022年6月4日 9時) (レス) @page26 id: 9bf86ec6ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きりまる | 作成日時:2022年1月19日 23時

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