外伝-�◆漸兇力辰鯤垢�せてやるよ《宇髄天元》〜 ページ19
．
「よぉ」
『えっ、宇髄くん！？』
大学の構内で会ったAは俺の顔を見て、大きな目を更に大きくした。
色紙に書いてただろ？と言えば、涙と鼻水でグチャグチャになって読めなかったメッセージがあったらしい。
「マジかよ」
『ごめんねぇ』
と笑うAは、教育実習の時とは違い女子大生って感じで、俺の下半身は忙しない。
それからは構内で会えば一緒に飯食ったり、同じサークルに入りサークル仲間との旅行や飲み会、周りからは付き合ってんの？とよく聞かれてた。
だが、その度に宇髄とは悪友！、と言うA。
俺もこんな女はお断りだわ！、とAの頭を掴んでグワングワン振り回してた。
当時Aが付き合ってた男との悩みも散々聞かされた。
Aが俺の事を友人以上に思っていないのは、俺自身が痛感していた。
色恋には敏感な方の俺が、相変わらずAには感触がまるでなかった。
「まっ、もう良いんだけどよ」
「宇髄が惚れた女かよ、いつか会って見たいなァ」
Aが大学を卒業し教員になった時、不死川実弥と知り合った。
Aに会ってみたい、と言う不死川に、アイツは難攻不落だぜ？鈍いにも程がある、と笑って言えば爆笑された。
「伝えねぇのかァ？」
「あー、困らせたくねェからな」
Aの事だ。
俺に申し訳なく思って素っ気なくなるだろう。
今のまま”悪友”で居るのも悪くない。
ほら、今もまたメッセージが届いた。
”赴任先の学生で、うちの大学を見学したい子が居るんだけど、お願い出来る？”
何か匂うそのメッセージ。
携帯をスンっと嗅げば、不死川にアホかと言われた。
”男か？”
”煉獄杏寿郎くん！”
ド派手に男じゃねぇかよ！、と思いながら了承し、数日後初めて会った煉獄はAに惚れてる感丸出しの元気な高校3年生だった。
―――――――――
『煉獄先生、次の授業で使うプリントなんですけど…』
「A先生！」
俺の目の前で繰り広げられる、”ラブラブ”な2人のやり取り。
コイツらの好いた惚れたを側で見て、あげくの果てに悩み相談も聞き、素直になれと助言して。
不死川にはよくやるわァ、と言われたが、煉獄の事は良い男だと思ってる。
Aを任せられるのは煉獄だけだと思うしな、と不死川には口止めした。
1年後、コイツらが籍を入れた話を聞いた時は多分俺が一番ド派手に喜んだと思う。
fin.
書いてから年齢が合わない事に気付く…(汗)
宇髄さん良い人すぎ！
終わり
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きりまる(プロフ) - 光華さん» コメントありがとうございます(T-T)めちゃくちゃ嬉しいです！他も読んで下さってるんですね！ありがとうございます(T-T)こちら、これからチロチロ短編でアップしていきますので、宜しくお願い致します♪ (2020年6月2日 7時) (
レス) id: a5f16a2551 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 最高です！初めてこの作品が更新された時からずっと読んでました！！他の作品も楽しみに読ませていただいてます！ (2020年6月1日 22時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりまる | 作成日時：2020年5月23日 0時
