外伝〜俺の話を聞かせてやるよ《宇髄天元》〜 ページ18
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教師になって3年目の春、新しく赴任する教員達の名前に知った名前があった。
”煉獄杏寿郎”
大学の後輩で、今では月1で酒を飲む奴。
そして、俺の目の前の机でプリントを制作する女の男でもある。
『宇髄せんせ？私の顔に何か付いてますか？』
「いーや、何も付いてねぇぜ、Aせんせ？」
ジトリと睨むコイツは大学の先輩で、今では悪友になっているAA。
早い話が、高3の時に教育実習で来たコイツに、俺は惚れた。
良い女だった、煉獄には好みじゃねぇなんて言ったが実際はド派手にストライク。
あの頃の俺は若気の至りで好き勝手していた。
学校で可愛いと言われてた女子とは大抵遊んだし、先輩からのお誘いも毎日のようにあった。
男なら誰もが憧れる高校生活を送っていた。
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『宇髄くん！また遅刻して！3年生は出席日数も大事なんだから！』
「だったら、センセーが朝起こしてくれよ」
ニヤリと笑いながら、Aを壁に追いやった。
上目遣いで俺を見上げるAに、俺の下半身は朝っぱらから忙しない。
『何、バカな事言ってんの！そう言う事はちゃんとやる事やってから言いなさい！』
「へぇ、じゃあヤル事ヤらして貰おうじゃないの」
放課後教室で待ってるぜ？、と耳元で囁けば、覚悟しといて！とAが言う。
おいおい、悪い教育実習生だなぁ…とこの時の俺は思っていたのだが。
「はぁ！？」
『やる事やるって言ったじゃない！』
はい！はい！はい！と手渡される問題集、過去問、プリントの山。
『担任の先生言ってたよー、宇髄は頭良いのにやる気が足りない！って』
「ヤル気はあるぜ？」
『本当？じゃっ、これも追加！』
そっちのやる気じゃねぇよ、と突っ込むものの、Aは何も考えてない様子で、俺は盛大な溜め息を溢す。
それからもAにちょっかいを出すが、暖簾に腕押し、糠に釘。
スルーされると言うよりも全く相手にされていないのが分かった俺は、何とかして振り向かせたくてその頃からド派手だった女遊びを止めた。
『2週間、あっという間でした！楽しかったです、ありがとうございました！』
教育実習、最後の日、Aは花束と色紙を貰って号泣してた。
泣きながら笑うAに、もう一度会いたくて同じ大学を選んだ。
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外伝-�◆漸兇力辰鯤垢�せてやるよ《宇髄天元》〜→←あとがき
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きりまる(プロフ) - 光華さん» コメントありがとうございます(T-T)めちゃくちゃ嬉しいです！他も読んで下さってるんですね！ありがとうございます(T-T)こちら、これからチロチロ短編でアップしていきますので、宜しくお願い致します♪ (2020年6月2日 7時) (
レス) id: a5f16a2551 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 最高です！初めてこの作品が更新された時からずっと読んでました！！他の作品も楽しみに読ませていただいてます！ (2020年6月1日 22時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりまる | 作成日時：2020年5月23日 0時
