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「でしょ？ってねぇ、悟。無闇に猫化するのはやめた方が良いよ」
「傑が見せろって言ったんだろ？」
「私は見せろじゃなくて、教えろ、と言ったんだ」
僕と傑が話しているのを隣で見つめる3人の可愛い生徒達。
でも、思考が追い付いてなさそうな悠仁と野薔薇に、事情を知ってる恵が詳しく話してくれている。
いちいち説明するの面倒だから助かる。
「先生、その呪い、解呪方法とかないの？」
真剣な眼差しの悠仁。
そういえば、解呪方法については恵にも話してなかったかな。
「あるにはあるんだけどね、効果がないんだよねー」
「どんな解呪法？俺、できる事あるなら手伝うよ！」
「残念だけど、悠仁に手伝える事はないかな」
解呪方法は、あの野良猫が教えてくれた。
野良猫、というか…化け猫の呪いだった訳だけど。
弱ってたアイツは解呪方法だけを言い残して何処かに消えていった、と使用人から聞かされた。
《本気で愛した人に愛される事》
メルヘンチックな解呪方法に子供の頃は意味が分からなかった。
中学になった頃に年上の女の人と初めてお付き合いした時、これで呪いも解けると思ってみたものの、解ける様子は全くなく。
あろうことか、彼女の部屋のベッドで一緒に寝転んでいた時に窓から見えた月が満月だった。
猫に変わってしまった僕を、その人は気持ち悪いと言って逃げ出した。
そんな人だったから呪いは解けなかったのだろうと思って、高専へ入学。
その頃には片手じゃ足りないくらいの女の人と関係を持っていたけれど、全滅だった。
恋人が出来る度に少し期待してみるものの、その期待は見事に崩れるばっかりの繰り返しで、そんな解呪方法を信じる事をやめた。
「クズね、クズ！女の敵よ！」
野薔薇の言う事は正しいかもしれない。
僕が本気になっていない、否、なれない。
猫の僕も愛して、とは言わないけど。
きっとそんな人じゃないと、この呪いは解けないだろう。
「まっ、僕、結構気に入ってるからね、みんなも気にしないでね」
この時の僕は、猫の僕を愛してくれる奇特な女性に出会えるなんて思いもしなかった。
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きりまる(プロフ) - ＹＵＩさん» コメントありがとうございます(*˘︶˘*).｡.:*♡完結目指して頑張りますので宜しくお願い致します！ (10月10日 21時) (
レス) id: 65bdf03365 (このIDを非表示/違反報告)
ＹＵＩ - 猫の五条さん、可愛いですね！更新楽しみにしてま✨✨ (10月8日 20時) (レス) @page1 id: 55f2ea0d21 (このIDを非表示/違反報告)
きりまる(プロフ) - 名無し25328号さん» 新作お待たせ致しました(*˘︶˘*).｡.:*♡完結目指して頑張りますので宜しくお願い致します♪ (10月6日 23時) (レス) id: 65bdf03365 (このIDを非表示/違反報告)
名無し25328号(プロフ) - 新作おめでとうございます！楽しみにしてました！ (10月6日 22時) (レス) @page1 id: a335c2c808 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりまる | 作成日時：2023年10月6日 19時
