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「居たなら声かけろー?」
蘭ちゃん、あんな女とヤッてるとこ見られたくなかったなー
と、私を覗き込む。
「兄貴、さっきの女はどーしたんだよ」
「さァー?」
こっちのが面白そう、と私に触れて来ようとする手を制したのは弟くん。
それが気に入らなかった兄の機嫌が悪くなるのは明白だった。
『ちょ、ふ、ふたりとも…!やめて下さい…!』
お互いの首元を掴んで睨み合い。
兄ちゃんに逆らうんじゃねェぞ、とか。
兄貴だからってふざけんなよ、とか。
『やめて……!』
と、2人の間に入った時だ。
『イタッ……!』
「「あ"?」」
長い髪の毛が2人の服に絡まってしまうという大失態。
慣れない事はするもんじゃない。
「待ってろ、直ぐに…」
喧嘩を止めた2人が絡まった毛を、あーだこーだと直してくれる。
でも、キラキラギラギラした2人と近い距離を保つのは、私には限界だった。
こっちへ来て、と2人を連れて図書室のカウンターへ。
髪の毛で引っ張られてついて来る2人は、繋がれた犬のようだ。
ジョキンッ
「は?」
「マジかよ…」
『ご迷惑おかけしました』
パラパラと散る髪の毛。
問答無用で文房バサミで切った髪の毛はイビツだ。
とりあえず、母に切り揃えてもらって近い内に美容院へ行こう。
何事もなかったように箒で切った髪の毛の処理をして、鍵をかける事を伝えれば、兄弟はよく似た端正な顔をクシャリと緩めて笑い出した。
「ヤベ、Aちゃん、オモシロすぎなー?」
「せっかくの髪の毛切っちまいやがって」
そして、クツクツと笑う2人がこう言った。
" 行くぞ "
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きりまる(プロフ) - 推しが尊いお米さん» ありがとうございますー!!最初は蘭ちゃん落ちだったのですが…(笑)蘭ちゃんのお話も頑張ります!また、宜しくお願い致します(*^^*) (2021年12月1日 23時) (レス) id: 684e8f5b6d (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いお米 - 見ました!!!竜ちゃん落ちあんまりない(気がする)から嬉しいです。私も蘭ちゃんにも幸せになってほしいし、他の作品ももっと見たいです!! (2021年12月1日 23時) (レス) @page28 id: 11fe216a38 (このIDを非表示/違反報告)
きりまる(プロフ) - 推しが尊いお米さん» はじめまして(*^^*)コメントありがとうございます!!更新遅くてすいません〜(汗)ラストまでアップしましたので、宜しければご覧下さい……!応援ありがとうございます………!! (2021年12月1日 19時) (レス) id: 684e8f5b6d (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いお米 - 続きが気になりすぎます!!!!これからも応援してます。更新楽しみにしてます! (2021年12月1日 18時) (レス) @page24 id: 11fe216a38 (このIDを非表示/違反報告)
きりまる(プロフ) - HSさん» はじめまして(*^^*)コメントありがとうございます!もうすぐ完結予定です♪ (2021年11月30日 21時) (レス) id: 684e8f5b6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりまる | 作成日時:2021年11月16日 20時