男子トイレから出てきた孤爪くん

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「まじかっ、いつこっちに帰ってきたんだ？」

『えーと、1年前、ぐらいですかね』


連絡できなかったのはほんとに申し訳ない。だって機種変したから連絡先持ってないし......

「え、思ったより最近。こっちにきたのはなんで？」

『あ、私弁護士になったんです。仕事探してまして、、』

ちょうど最近仕事がうまくいってない.....


そう言うと知人は知り合いの社長さんにトラブル案件があり、仕事を紹介してくれたという超ラッキーチャンスをもらった



(私は諸々ダメだけどせめて仕事はちゃんとしなきゃ！)

そう思い私は喜んで仕事を受け取った。









そして今日、私はその謎めいた社長に会うべく、渡された住所に直接尋ねてきている。




訪れたそこは立派な和風の一軒家。東京にしては緑に囲まれている感じで、でもとても大きくて清潔感溢れる家だった。





『ほぇーさすが社長クラスの人は高いビルとかよりこっちの方が好きなのかなぁ』


なんてボソボソ言いながら私はチャイムを押した



ピンポーン


『こんにちはー』



ニャー


帰ってきたのは猫の鳴き声



『？すみませんー！どなたかいらっしゃいますか？』



ニャー


........

又々猫の鳴き声。





(そういえば、ここの社長さんは耳が遠いから呼んでも返事なかったら勝手に入っていいって言ってたっけ。)


知人の言葉を思い出し少しためらったけど、やはり私は仕事第一をモットーに生きてるから、遠慮がちにも玄関戸を推した。

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