特殊な人間恐怖症の少女の趣味は人間観察【名探偵コナン】

番外編:ハロウィン企画3 ページ10

Asibe


「何処ｯ」

いくら走っても椿ちゃんは見つからない。
もしかして………


頭の中に"誘拐"と言う文字が浮かんだ。

それが本当なら最悪の事態だ。



椿ちゃんの性格や癖を思い出すのです…！


___お菓子好き
___何処かズレテル
___危機感がない




___『びゅーんってお空を飛ぶの…！』



「空を……飛ぶ？」

そう言えば椿ちゃんは仮装してお空を飛ぶことを



「夢見ていたっ」


私は屋上へと向かう。
このショッピングモールの屋上は子供たちが遊べる
アトラクションがたくさんあったハズです。


前にお母さんたちと一緒に遊んだから覚えている。
エレベーターを待ってる位なら自らの足で、

走れ！急げ！



「はあｯはぁ…。」


息が切れて来て足も前に進まない。
階段の途中で壁に手を付く。



動け、私。私がこんなにのんびりしている間にも
椿ちゃんは苦しんでいるかもしれない。
助けを求めているかもしれない。


私の推理だけど椿ちゃんは屋上に行きたいと思った。

エレベーターはトイレのすぐ近くにありますけど…。

エレベーターに仮装している女の子一人乗ってたら、
誰かが先生や迷子センターに連れていってくれるだろう。


多分、階段で上って行った。

でも先程から放送が鳴らないのも
椿ちゃんの姿が見えないのも人気の少ない階段で、
誘拐されてたと言われると納得がいきますね。



なんでもっと早く気が付かなかったんだ。





このとき私は自分の情けなさを恨んだ。

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