赤と黒のマフラーつけた暗殺者 2 (ページ5)

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校庭の木陰に座って皆、勉強をする
そろそろ期末テストが始まるから休み時間に勉強ばっかりしとる
今もエーミール先生に教えて貰っとるんやけど、家帰ったらまた色々教えてもらう予定や…けど、今日は休むか…

「ヌルフフフ、皆さん１学期の間に基礎がガッチリ出来てきました。この分なら期末の成績はジャンプアップが期待できます」
「殺せんせー、また今回も全員50位以内を目標にするの？」
「いいえ、先生あの時は総合点ばかり気にしていました。生徒それぞれに合うような目標を立てるべきです。
そこで今回は…この暗殺教室にピッタリの目標を設定しました！」
「ピッタリの目標、かぁ。殺せんせーが10秒間動かないとかなん？」
「ヌルフフ、それよりいい物です」

殺せんせーは寺坂を見た瞬間、変に励ました。そして、分身をしたままピストルを出す

「さて、前にシロさんが言った通り先生は触手を失うと動きが落ちます」

パン、と自身の触手に向かって撃つ。殺せんせー、体張って説明するんや…けど、触手が減ったら少し遅くなった気がするな

「1本減っても影響は出ます。ご覧なさい、全ての分身が維持しきれず子供の分身が混ざってしまった」
「その前に分身ってそういう減り方するもんやっけ？普通に数が減るだけじゃ…」
「さらに1本減らすと、ご覧なさい。子供分身が更に増え…親分身が家計のやりくりに苦しんでます」
「なんか切ない話になってきたぞ」
「もう1本減らすと父親分身が蒸発しました。母親分身は女手一つで子を養わなくてはいけません」
「「重いわ！！(汗)」」
「ひ、昼ドラ…？」
「色々と試してみた結果、触手1本につき先生が失う運動能力は…ざっと20%！…そこでテストについて本題です。
前回は総合点で評価しましたが…今回は皆さんの最も得意な教科も評価に入れます。
教科ごとに学年1位を取った者には答案の返却時、触手を1本破壊する権利をあげましょう」

その言葉に僕らは驚いた。だって4本以上無くなったら80%運動能力が消えるってことやん…暗殺できる確率が上がる…

「チャンスの大きさがわかりましたね、総合と5教科全てでそれぞれ誰かがトップを取れば6本もの触手を破壊できます。これが暗殺教室の期末テストです、賞金百億に近付けるかどうかは…皆さんの成績次第なのです」

5教科…か、国数英社理って指定がないから家庭科も入れなあかんな。総合に関しては僕が取れるかもしれん。よし、やっぱり今日家帰ったらエーミール先生に勉強教えてもらお