赤と黒のマフラーつけた暗殺者 2 (ページ3)

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「……バカは余計だ。いいから早く指示を寄越せ」

カルマが出した指示を聞き、動き出す。
僕はシロを抑えるように言われたから皆とは別行動をする

シロの背後近くに行き、殺せんせーを見れば水をかなり吸って足元の触手が動かなくなってきている

「とどめにかかろう、イトナ。邪魔な触手を全て落としその上で｢心臓｣を」
「……｢心臓｣？なんで余計な手間をしてまで…」

シロが言った言葉が何故か気になる。人間だけではなく生きている物は全て頭や首をやれば簡単に殺せるはずなのになんでわざわざ心臓を狙うんやろ…

そして、作戦通り寺坂はシロと堀部さんにタイマンを要求。シロは暗殺の邪魔をされないように堀部さんへ触手をぶつけて寺坂を黙らせるように命令

普通の人やったらその行為を止めようとするんやけど、相手は普通じゃないし……僕らも普通の生徒(子供)じゃない

それに前回もやけどあのシロは子供を殺すような事はしない。寧ろ、僕らは殺せんせーの集中を妨害出来る駒やと思うとるやろうな
現に原さんが居る所は危険やけど的になることは無い

だからカルマは寺坂にも言った、「気絶する程度の触手は喰らうけど逆に言えばスピードもパワーもその程度。死ぬ気で喰らいつけって」と…

寺坂はその言葉通り、シャツで堀部さんの触手を掴んどった

「よく耐えたねぇ、ではイトナ、もう一発あげなさい。背後のタコに気をつけながら…」

シロがそこまで言うたけど堀部さんがくしゃみを始めた事に驚いとった。
まぁ、驚くのも無理あらへんよな……シロの作戦で使っとる殺せんせーの粘液をダダ漏れにした成分を含んどるシャツを寺坂がまた着てくるなんて思わへんし

だけど、これで堀部さんとシロに隙が出来た。皆が崖から飛び降り大きな水しぶきを浴びせる
僕もそれと同時に飛び出してシロを抑え倒す

「な…！？」
「だーいぶ水を吸っちゃったなぁ、それも殺せんせーと同じ水を。
これであんたらのハンデが少なくなった。
で、どーすんの？俺等も賞金持ってかれんの嫌だしそもそも皆あんたの作戦で死にかけてるしついでに寺坂もボコられてるし。まだ続けるんならこっちも全力で水遊びさせてもらうけど？」
「ちなみにアンタらが引く言うんなら、僕はアンタを解放するつもりやで」

グッ、とシロを抑え込む力を入れると退くように言われる。カルマを見たら頷いたから退いて皆の方に行く