第八四幕 ♭ ページ36
柳「奴良組が弱体化し…一幹部たるガゴゼに狙われても四国の坊ちゃんに甘く見られ強襲されても！
全ては君が忠誠を誓っていた…
ずっと山ン本さんの手のひらで踊らされているんだ…君たちは」
黒「お前ら…」
リ「黒！！A！！
鳥居さんと巻さんを早く外へ！！」
黒「若…！？」
貴「…黒、とりあえずは…」
黒「はい…A様、この事は…」
貴「兄さんには秘密にしとく、だから大丈夫」
黒「…ありがとうございます……」
崩れ始める廃駅
その一歩手前で僕らは脱出した
僕らは近くの駅のベンチにて鳥居さんと巻さんを寝かせる
リ「…危なかった。畏の世界にとられるとこだった
黒、A！助かったよ。2人がいなかったら…ボクら入れてもいなかったんだ」
黒「いえ…」
氷「黒あんたどーやってあの世界入ったの？あの列車に乗ってた？」
黒「…まぁな」
リ「つらら！！黒！！A！！戻るぞ！！」
氷「！？ハイ！！」
リ「至急…総会を開く！！」
[in奴良組本家にて]少し飛ばします
百物語組は奴良組と江戸を二分した妖怪・怪異の組織
奴らは〈怪談〉を「集め」「語り」そして「産む」
産むことで江戸時代勢力を拡大していった
その主な方法が〈百物語〉
百物語とは
夜百のろうそくを灯し何人かで怪談を語り一話進む事に１つずつ火を消してゆく遊びのこと
最後のろうそくが消えた時
妖怪が現れるとされている
言わば恐怖すらも遊び道具にするいちふの金と暇を持て余した者たちの恐れを知らぬ娯楽
山ン本五郎左衛門はそういう連中の中にあり
何万とも言われる怪異を紡ぎだしたと言われる正体不明の巨怪
そしていつしか自らが集め語り産んだ妖怪たちを束ねる頭領として
江戸の闇に君臨し奴良組と激しい抗争を繰り広げた
まぁ、そいつ父さんが倒したらしいけど…
うん、今日はこの辺でーって事でお開きになったけど
僕は今、自室でぼんやりと夢幻を撫でながら空を見ているとスーッと襖が開いた
言わなくても気配でわかる
振り返ると俯いたまま立っている
貴「……どうしたの？父さん」
父さんがいた
一瞬兄さんかな？
……って思ったけどやはり父さんでしたか
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小町(プロフ) - 甘党さん» ありがとうございます！只今はnaruhaneが…消えてしまい…… (2016年5月8日 19時) (
レス) id: a8fa8bc22f (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 面白いです！一度読んだらそのまま読み続けて…更新頑張って下さい!! (2016年5月8日 19時) (レス) id: ebc513d4ed (このIDを非表示/違反報告)
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