第2話 ＊ ページ4
莉央side
「────でさ……って聞いてるか莉央ー」
あーうるせぇ
今寝るとこなんだから邪魔すんじゃねーよ…
ここはオレらが通う高校の屋上
今は昼休み。オレは屋上の特等席で寝転んでいる
あー…自己紹介がまだだったな
オレの名前は長谷川莉央。高校1年生の演劇部
両親は幼い頃に交通事故などで他界
親戚の家を盥回しに回った
親戚の家ではある意味嫌われ者
無表情無反応が気持ち悪りぃんだとよ
別に表情に出さないだけで感情はある
当たり前だろ人間なんだから
え？なぜこんなに言葉が悪いかって？
あーほら…親戚の奴らが陰口叩きやがるから
いつの間にか性格捻くれちゃったんだよきっと
親戚っつーても都内だぞ都内
「おい寝てんんのか？起きろよ女顔」
ピキッ
「だぁぁー！！うっせーぞA！！
女顔って事は重々承知だっての！！
何？オレになんか恨みでもあんの？
言ってみろよあ"ぁ"！！」
「お前なんでいつも喧嘩腰なの？」
「これがオレだ。文句あっか？」
「ねぇ」
ったくよ…今寝れると思ったのに
ため息を吐き体を起こす
「食べ終わったんだろ。逝くぞ」
「“いく”って字違うぞ」
突っ込み役ごくろー
えっと今突っ込みをしたのが幼馴染みの折雅A
学校一のモテ男で女に人気がある
だからかな？こいつ結構男に妬まれんの
帰り道＿
いつも通りの帰り道だ
Aと駄弁って駄弁って駄弁って((ry
「あっそーいや見たか？莉央」
「何が」
「ぬら孫だよ。ぬら孫」
ぬら孫？
「何それ」
するとAは目をかっぴらき
「知らねーの？」と一言
「しらね」
「ぬら孫ってのはな
ぬらりひょんの孫っていう題名略で
漫画はもちろん。アニメもあんだぜ」
へぇ
「ぬらりひょんって確かお化けだよな」
霊とかお化けとか…オレは信じねーぞ
「お化けじゃねーよ。妖怪だ。よ、う、か、い」
妖怪ぃ？
「お化けみてーなもんだろ」
「ま…まぁ確かに…それと同じ類なものだな」
類かよ
そう言おうとした瞬間＿
オレとAの体が宙に舞う
・・・え？
振り返ると大きなトラックのライトがオレの瞳に映る
体が軋む音、血飛沫、ドサっと落ちる音＿＿
全部が全部スローモーションに見えて・・・
オレ…轢かれたのか
そう理解するのは10秒後のこと
隣からAの声が聞こえるが
ごめん＿＿遠のいて聞こえねーや
視界が霞む
最後に見たのは血塗れの幼馴染みだった
***
シリアス全開ですねこれ
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小町(プロフ) - マコトさん» 新しいですか！？ (2016年6月28日 12時) (
レス) id: a8fa8bc22f (このIDを非表示/違反報告)
マコト - 主人公君が三代目じゃなくてオリキャラが三代目なんですか！あたらしいですね！ (2016年6月28日 9時) (レス) id: f1a7d746af (このIDを非表示/違反報告)
小町(プロフ) - 甘党さん» ありがとうございます！ (2016年6月12日 19時) (レス) id: a8fa8bc22f (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 面白いです！頑張って下さい^_^ (2016年6月12日 18時) (レス) id: d0e6ea4988 (このIDを非表示/違反報告)
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