キスより哀しい恋をしよう【完全下書き】 (ページ1)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:575 hit

双子で1人の白雪姫ページ1

※黒バスパロ

或る国にそれは美しいお妃様がおりました

お妃様には優しい国王様と
双子の可愛らしいお姫様たちがいました

名前は
さつきと、A

双子のお姫様たちはおんなじ

雪のように白い肌
真っ赤な唇を

そして、それぞれ

撫子色の髪
暗黒色の髪

を持っていました

すくすくと育ったお姫様たちは
美しさに磨きがかかり

二人は総じて

＊白雪姫＊

と、呼ばれるようになりました

しかし、お妃様は二人の美しさに嫉妬して
何時もキツく
当たっていました

ある日、お妃様は鏡にこう聞きました

「鏡よ、鏡
この世で一番美しいのはだぁれ？」

すると、鏡は決まってこう答えます

「それはお妃様、貴女です」

それをお妃様は満足そうに聞いているのです

しかし、今日は違いました

「それは貴女の娘、双子の白雪姫です」

「なっ!!!!?」

今日は双子の白雪姫の15歳の誕生日

二人が美しい娘に成長した日です

これを聞いたお妃様は怒り狂って

狩人に双子の白雪姫の
心臓を取ってくるように言いました

当然そんなこと出来ない狩人は
二人を森に逃がしました

時が過ぎ、
七人の小人と仲良く暮らす
双子の白雪姫は今日17歳の誕生日を迎えます

桃「A、今日Aの大好きなアップルパイを焼こうと思うの」

『え゛…なんで？』

桃「だって今日は私達の誕生日だよ？！
私、Aに喜んでもらいたいの！」

『でも、林檎無いし…料理はわたしがするって言ってるじゃない…』

桃「でも！」

『でもさつきちゃんにはもっと得意なものがあるでしょ？
お部屋の掃除とか、皆を喜ばせたりとか、一人ひとりの身体のチェックとか…
それはわたしには出来ないことだよ
わたしはさつきちゃんにしか出来ないことをやってて欲しいな
…ほら、わたしには料理しかないから』

桃「…わかった！私お掃除して飾り付けしてくるね！
でも、アップルパイ作ってねA」

瓜二つなのに

全くの別人

それが双子の白雪姫でした

元気で人々を魅了する
撫子色の髪を持つさつき

控え目でさつきの影に隠れる
暗黒色の髪を持つA

それでも仲良しな二人は明日の自分達の
誕生日の準備で大忙しです

お互いを喜ばせようと一生懸命です

さて、さつきに釘を刺されたAは
アップルパイ作りを始めました

しかし、肝心の林檎が足りません

『やっぱり…どうしようかな…』

ｺﾝｺﾝ

ドアを叩く音がしました

『はーい…』