鬼探しゲーム！！ (ページ10)

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鬼探し１０ページ10

10時間目
紅「おかしな点って…？」
悠「まず一つ。鬼の声だ。グループAが聞いた声は甲高くてキンキンした声と言ってた。だけど僕らが聞いたのは…。」
慧美「甲高いアニメ声。」
海川が僕の声を遮っていった。
紅「ちょっと待って、グループDの聞いた声は高いけど落ち着いた声だったよ。」
紅亜が驚き気味にいった。
悠「そうだ。だけど、グループごとに声を変える必要はない。じゃあどういうことか…？」
僕はピッと海川慧美瑠を指した。
慧美「鬼はダミーをつくっていた。ということ。」
全「……！」
こいつ…まとめるの得意だな…
優「でも…何のためにダミーを…？」
悠「河内、捜索を始める前に、『死人が出た場合、死んだ時刻を確認すること』っていってたよな？」
紅「うん…」
悠「高保志、水下が死んだ時刻は？」
幸「多分、午前９時30分だと思う。」
悠「玉野が死んだ時刻は？」
優「同じく9時30分…」
鬼火が驚いたようにいった。
…やっぱり。
隆「俺達も同じ…」
紅「グループDも」
皆驚いている。
慧美「つまり…」
ピッと、海川が僕のことを指した。
…なるほどやり返してきたな…
悠「…鬼は同じ時間帯に一気に殺っちゃいたかったってこと。…このゲームを一刻み早く終わらせるためにね。」
これで一つ目の証明は終わりだ。といおうとした瞬間、
陽「すごーい!松村！探偵みたいだね!」
春「あのいつも赤点ギリギリの松村がこんなこと言えるとは、さすがだな。」
あのってなんだよあのって(怒)
皆でワーワーいってると、河内が皆を沈めるように手を叩いた。
紅「静かに、皆。…ってさすがね松村くん。私はわからなかったよ。
慧美瑠もすごいね。松村くんと息ぴったりしていて。」
悠「まあな…ってグループDの報告はしなくていいのか？」
紅「ああ、そうだった。グループDは音楽室を調べたけれど、何もなく出ようとしたら、丘根君がピアノに挟まれ死亡。」
まじか…丘根、ピアノに挟まれたのかよ。
奈「そのあと、鬼の姿を発見して発砲したけど鬼は死んでなかったよ。」
…発砲したのかよ。かっけぇな。
紅「以上で終わりね。何か質問は？」
特になし。
勇「はいはーい！」
紅「…長野？」
紅亜が少し不機嫌そうに勇樹をみた。
勇「…鬼って結局だれなん？」
全「……」
…知らねぇよ。
勇樹以外の全員がそう思ったような気がした。
慧美「その事については…私が証明してみせる!」自信気に海川がいった。
女子&男子「慧美瑠／海川ー!！？」
10時間目 END