鬼探しゲーム！！ (ページ13)

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鬼探し１３ページ13

13時間目
淳「ねぇ、ヤバくない？この人かっこいい!」
観「確かに!ヤバイかっこいいね！」
奏「安座間、目つけるところいいね!」
…女子は好きなアイドルの話をしてるようだ。
一方、男子は…
勇「わー!消しゴム飛んでった!」
翔「お前、なにやってんだよ!もう一回やるよ!」
春「ちがう遊びやろうぜ…。」
…消しピンをしてるようだ。
空家と河内は本を読んでるし、横川は相変わらず、鈴宮につきっきりだ。
海川は…シチューを作っている!？
悠「海川、お前…」
慧美「あ!悠、そろそろシチューできるよ～。」
…こいつ、すげぇ。
悠「…ありがとう、慧美瑠。」
慧美「え!？いきなりどうしたの!？」
悠「え…？ああ!いや、何でもない…」
目をそらすと、今度は河内と目があった。一部始終を見ていたようで、『リア充爆ぜろ。』みたいな目で見てきた。
…もうほんとにやだ…。
－－－－－－－－－－－
友「う～ん…喉…乾いた。」
友「…はぁ～生き返る～。」
？「友音？」
友「あ、××。ちょっと喉が乾いちゃって。」
？「ふーん…。」
友「…鬼って誰なんだろうね。」
？「…だよ。」
友「…え？」
？「私だよ。」
友「…もう、私に選択肢はないね。いいよ、殺して、じゃあね、×…」
？「…友音、捕まえた。」
？「…人間って、どうしてこんなにもろいんだろう？」
『鈴宮友音が鬼によって殺された。残り生徒数21人』
…ああ、やっぱり。
僕の心の中の誰かがそういった。
全「……」
全員が希望を失いかけていた。
そんな、沈黙を破るように、放送が流れた。
鬼『私は一刻も早くゲームを終わらせて次のゲームがしたい。だから、次の企画を実行する。
今から、巨大な檻が出現する。その中に人質を12人入れろ。』
放送が終わった数秒後、檻が現れた。
奈「…あたしいく…。」
横川が死んだ声で言った。
その後もぞろぞろと自ら檻に入っていき、あっというまに12人、入っていた。
悠「…何で…行っちゃうんだよ…。」
奈「もう…生きる術をなくしたから。」
そういった瞬間、檻は姿を消した。
残ったのはたった九人、僕、海川、鬼火、九里岡、茂原、河内、小野、高保志、小口しかいなかった。
慧美「何でっ…!何で皆いっちゃうの…？」
海川が泣きながらそういった。
教室は海川の泣き声しか聞こえなかった。
13時間目 END
14時間目に続く