61話 ページ16
☆霧野side☆
「痛い痛い痛い！！霧野の馬鹿！！」
「うるせーなっ！！お前のせいで俺は恥ずかしい思いしたんだぞ！？」
「はぁ！？私が何したっていうの！？」
一連のやり取りから数分後。
『何だと思ったのよ、』と笑う母さんから逃げようと俺は急いで家を出た。
簡単に言うとこうだ。
今日の朝、馬鹿な佐久間は足を挫いてしまった。
それで一人で歩けなくなり、佐久間母が母さんに
『蘭丸くんに連れて行って貰えないかしら』と頼んだらしく。
その事を食事中に話していたのだが、
ボーっとしていた俺は全く聞いていなくて。
『倒れた』という一語だけを聞いて、
変に勘違いしてしまったのである。
＿＿＿そして今に至る。
俺の背中では、痛い、だの優しくしろ、
だのギャーギャー騒ぐ佐久間が居る。
つまり、足を挫いた佐久間を俺がおんぶしているのだ。
「言うかばーか。っていうかお前うるさい」
「うるさくて悪かったな・・・ってそこ掴むな！！痛い！！」
「あぁもう騒ぐなよ・・・目立つだろ。」
これ、学校周辺まで行ったら大変な事になりそうだな、色々。
佐久間と自分の荷物を持ったまま、『佐久間』という荷物まで抱えて歩くのは、結構大変。
それに、さっきから通行人がみんな含み笑いをして通りすぎる。
もう最低だ。
なんで朝からこんな怪我するんだよ・・・
そんな表面上の愚痴とは裏腹に、俺の心臓は今相当ヤバい状況だった。
まず、佐久間に何事も(捻挫はしたが)無かったことに安心するとともに。
今、自分の好きな奴が＿＿＿＿背中に掴まっている。
佐久間の体のぬくもりがジンジン伝わってきて、心臓がオーバーヒートしそうだった。
「ん、霧野の耳真っ赤・・・」
「うるせーな、お前が思いから力んで赤くなってんだよ」
「はぁ！？私の体重平均並みだもん！！」
いたた、とか声を漏らしながら背中で暴れる、そいつ。
＿＿＿おんぶで、本当に良かった。
お前から顔が見えないだけ本当に良かった。
とてもお前には見せられなかった。
耳以上に赤く火照った、俺の顔なんて。
ラッキーアイテム
革ベルト
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y - こんばんは。あなたの小説、私は今でも読んでいます。今年はイナズマの新作アニメが始まりますね。またあなたの作品が読めることを楽しみに願っています。 (2017年5月22日 0時) (
レス) id: e3b1ae5e34 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ@イナイレ - 正直…寂しいですっ！また戻って来てくれるのを楽しみにしています！^^ (2014年4月10日 22時) (レス) id: ad97b7eaf8 (このIDを非表示/違反報告)
エミ@愛新覚羅(プロフ) - なんか寂しいですけど、またここに帰ってきてくれることを信じています。でも新しく作り直さなくてもいいと思います。私はこの小説、好きです。また戻ってきてくださった時は教えてくださいね^ ^ (2012年12月13日 21時) (レス) id: 757fa23758 (このIDを非表示/違反報告)
ＲＩＡ - Ｎｏａｈさんのことも小説のことも大好きです((いきなりすいません(泣)なのでまたここに来ることを楽しみに待ってます＾＾ (2012年11月21日 13時) (携帯から) (レス) id: 9d6eb6d0c6 (このIDを非表示/違反報告)
たお - それはあなたの自由だと思います。私はあなたが大好きなので、無理に引き止めたりしません。あなたが一番良いと思う答え。それが私の望みです。すいません。なんか変ですね(笑)…待ってます。 (2012年11月19日 23時) (レス) id: d0ff0a894d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。+*Ｎｏａｈ*+。 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/t%3A%E3%80%82%20%2A%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8D%E3%81%9...
作成日時：2012年8月31日 17時
