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◎Aside
章大君の距離が近い。
思えば、初めて話をした時からやたら距離は近かった。
付き合い始めてからはますます距離が縮まって、手をつないだりすぐ隣に座ったりすることにはもう違和感はなくなったし。
でもこんな風に2人きりの部屋で密着するみたいな体勢でいると、だんだん落ち着かない気分になってくる。
くっついているところが敏感になって、ちょっとした息遣いにも反応してしまいそう。
さっきはちょっと変な声が出てしまったし。
耳のすぐ横で、ささやくみたいな声が聞こえるたびにきゅんきゅんする。
「Aちゃんはピアス、あけたことないん？」
「考えたことなかった。痛いの苦手で」
「言うほど痛くないで」
そういえば彼の耳にはピアスがいっぱいあいている。
例えば、章大君とおそろいのピアスをつける
とかどうだろう。
そんなことを考えていたら、章大君の手が私の耳たぶをちょっとつまんで、また声が出そうになって慌てて口を抑える。
「もし、あけたくなったら、初めては僕にあけさせてくれる？」
深く考える前に頷いていた。
ピアスホールをあけるなんてちょっと前までは想像したこともなかったのに、今は章大君からのその提案がすごくうれしい。
やっぱり、章大君はすごいな。
「そのときは、ピアスも僕が選んだのをつけてな」
「おそろいがいいな」
章大君の顔が近づいてくる気配がして、耳に直接「ええよ」という声が響いた。
ぞくぞくする。
「Aちゃんって、動物はイヌ以外は大丈夫なんやな。動物園とかも平気？」
「ん、イヌ、だけ」
ピアスの話は終わったのに、章大君の手はずっと私の耳をもて遊んでいる。
私は私で、自分の耳に章大君とおそろいのピアスがついているところを想像していた。
耳が心臓になったみたいに脈打って、頭に血が昇る。
冷静になろうと思って、私はちょっと身じろぎした。
「Aちゃんと行きたいなぁ、動物園」
ちゅ
敏感になった耳に、口づけられた気配がして
「はぁ、ん」
また
こらえきれない声が漏れてしまったら、章大君の目の色が変わって
「ベッド上がってええ？」
ささやかれて手を引かれたら、もう終わり。
Fin
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めろんぱん(プロフ) - きりん虫さん» ほっておかないで！お泊まりぃ！！ でも別の沼も気になる。。 (2021年9月17日 22時) (
レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - めろんぱんさん» 別の沼に夢中になっているうちにこっちの章大君のことを放置しておりました…。反省。 (2021年9月17日 21時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 二宮くぅん！！！！！！！ はぁはぁ。（おかわり） (2021年9月17日 13時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - きりん虫さん» ナイス二宮投入。うちのにも出すかな。お泊まりお泊まり！！！！ (2021年8月9日 19時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - まろりー。さん» ありがとうございます！かわいい仲良しになっていますでしょうか先生… (2021年8月9日 19時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん虫
| 作成日時：2021年4月23日 12時
