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◎Aside
章大君と別れて夜になっても、モヤモヤはくすぶっていた。
章大君がお兄ちゃんみたいに慕っている人に、私は紹介してもらえない。前カノ達はいいのに。
そういえば大倉君と丸山君と初めて会った時も、章大君は2人をすぐに帰してしまった。全然紹介したくないみたいだった。
考えてはいけないことばかり頭に浮かんでしまって、パンクしそう。
ちょっと泣きそうですらある。
急いで別の事を考えて軌道修正しようとするけれど、私の頭の中は笑っちゃうくらいに章大君の事でいっぱいだった。
このままぐだぐだ悩むくらいだったら、この名刺に連絡してしまえばいいんじゃないか。
章大君は「断る」ってはっきり言っていたから、私が章大君と付き合ってることは言わないで知らないふりしてこっそり店にいけばいい。
それでさりげなく、章大君の事とか、章大君の前の彼女たちの事とか、聞いてみればすっきりするかもしれない。
黙っていれば章大君にはバレないし。
―――と、思っていたのは昨夜の私。
まさか現場で鉢合わせするとは思ってなかった。
「渋やん、奥の部屋借りるから。亮、後で話ある。Aちゃんはこっち来て、はよ」
章大君は低い声で早口で言い放ってさっさと私の手を取って店の奥に入っていく。
連れていかれたのは、個室の小さい部屋。
私の前に座った章大君は、目を合わせてちょっと微笑んだけど目が笑っていないみたいに見える。
絶対怒ってる、顔は笑ってるけど。
「Aちゃん、何でここにいるのかちゃんと説明して
―――その前に、渋やんは出てって」
何食わぬ顔で部屋に入ってきて私の横に座った“渋やん”は、章大君をじーっと見たまま言う。
「俺の店で乳繰り合うのは禁止やから」
「それどころやないわ」
「やす、そのテンションこわいで」
「…話するだけやから、ちょっと2人にして。おねがい」
渋やんさんはチラッとこっちを見て、「ドアは開けとく」と宣言して出て行った。
「で、何でここにおんの？僕断るって言うたよね？」
うん、聞いたよ。聞いたんだけど。
「いや、初めに誘ったんは僕やけど、そんでも連れてきたくないってはっきり言うたのに」
連れてきたくないってはっきり言ったのも、もちろん聞いたの
ダメ押しに言わなくてもいいよ
「ちゃんと話してくれなわからん、Aちゃんが何考えてんのか。
―――なんか言うてよ」
.
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めろんぱん(プロフ) - きりん虫さん» ほっておかないで！お泊まりぃ！！ でも別の沼も気になる。。 (2021年9月17日 22時) (
レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - めろんぱんさん» 別の沼に夢中になっているうちにこっちの章大君のことを放置しておりました…。反省。 (2021年9月17日 21時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 二宮くぅん！！！！！！！ はぁはぁ。（おかわり） (2021年9月17日 13時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - きりん虫さん» ナイス二宮投入。うちのにも出すかな。お泊まりお泊まり！！！！ (2021年8月9日 19時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - まろりー。さん» ありがとうございます！かわいい仲良しになっていますでしょうか先生… (2021年8月9日 19時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん虫
| 作成日時：2021年4月23日 12時
