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◎章大side
「店に出てる時の亮って、なーんかあざといよなぁ」
渋やんの店のカウンターに座って、接客中の亮を見ている。隣には渋やん。
「猫かぶってるって言うてたで」
なるほど。
あれが被り物の猫なんやとしたら大正解やな。
彫りの深い目元は垂れ目気味で、口角は上がってるから困った顔にも見えるけど、それがかえって親しみやすい印象に繋がるのかも。
鏡越しに相手をよく見てて、細かいとこまでよく気が付く。ずーっと話してるけどうるさくはなくて、お客さんが話し出すのをちゃんと待ってる感じ。
無駄な動きがなくて、任せといたらかわいくしてくれそう。
集中したら真ん丸な目で目標をじっと見て、無駄なくしなやかに動くところもお上品な猫みたい。
「そんで、この前の僕の彼女の話やけど」
「おう。それな」
今日の目的。
いざ断ろう、と思ったらスマホを取り出した渋やん。
「これや」
それはメッセージ画面。相手は、“姉ちゃん”やった。
年の離れた渋やんの姉ちゃんは美容師で、この店の元店長。
僕も昔は髪切ってもらってたし、僕にとっても姉ちゃんみたいな人。
結婚して旦那さんの転勤についていくことになったからって渋やんに店を任せてしばらくなるけど、最近になって出戻ってきたらしい。
画面には姉ちゃんらしい高圧的で独裁的で高飛車な文章の下に、渋やんの気持ちの入っていない一言返信が並んでいる。
「元気そうやね、姉ちゃん」
「元気過ぎて困っとんねん」
聞けば、出戻ってきてから渋やんの身の回りのことやら店の経営のことやら、いろんなことに口を出されて辟易しているらしい。
「もう俺の店やのに」と言って渋やんは接客中の亮の方をじっと見た。
「亮が来てから繁盛してるやん。そんなに経営アヤシイの？」
「いや、俺は今くらいがちょうどええと思っとんのやけど、姉ちゃんの時からだいぶ事業縮小したやんか」
確かに姉ちゃんが店長の時は従業員もっといたし、着付けとかヘアメイクとかエステとかいろんなことを手広くやってたはず。
「従業員増やせだの場所を有効活用しろだの、店まで来ていつもの調子でまくし立てたもんやから亮が気にしてもうてんねん」
確かに、店は亮と2人だけで回すにはちょっと広すぎるかもしれんけど。
そんなん言われたら、亮は気にするやろうなぁ。
向上心も責任感も人一倍やし、大好きな渋やんが一方的に責められてんの見たらなおさら。
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めろんぱん(プロフ) - きりん虫さん» ほっておかないで！お泊まりぃ！！ でも別の沼も気になる。。 (2021年9月17日 22時) (
レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - めろんぱんさん» 別の沼に夢中になっているうちにこっちの章大君のことを放置しておりました…。反省。 (2021年9月17日 21時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 二宮くぅん！！！！！！！ はぁはぁ。（おかわり） (2021年9月17日 13時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - きりん虫さん» ナイス二宮投入。うちのにも出すかな。お泊まりお泊まり！！！！ (2021年8月9日 19時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - まろりー。さん» ありがとうございます！かわいい仲良しになっていますでしょうか先生… (2021年8月9日 19時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん虫
| 作成日時：2021年4月23日 12時
