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「私、前の職場で全然うまくできなくて。あの人が言ってた通り、役に立たなくてすぐ辞めちゃったし。
それからずっと自分に自信がなくて、ずっとこのままなのかなぁって思ってて。
さっき章大君が引っ張ってくれて手を繋いでくれて、章大君が横にいる、と思ったら視界が変わったの。
私、今までちゃんと見えてなかった。見ようとしてなかった。
――でも、章大君の隣にいたら、どうしても変わりたくて」
言いにくいやろうに一生懸命言葉を吐き出したAちゃんは、きれいやった。
Aちゃんはそんなに頑張らなくていいんよ。
もう十分頑張ってるし、そのままでいい。
僕はそのままの君も好きやし、僕は君が許してくれるまで、ずっと横におる。
僕が守る。守りたい。
だからきっとこれは、僕の問題。
「章大君が好き」
Aちゃんはもう一回、そう言って僕を見た。
「章大君は？」
僕の右手を握ったまま、今までない近い距離で彼女が僕に問いかける。
何で急に攻めてくんのよ。
こんなん反則や。
自白するしかないやん。
「僕も好き」
言うてもた。
「でも、多分Aちゃんの好きとは違うほうのやつやと思うで」
「そうなの？」
そうなの？やないのよ。僕の情緒をどうにかして。
頭ん中でマルが「じょうちょー、じょうちょー」と歌いながら舞い踊る。おいお前ちょっと黙れ。
「僕のはもっともっと重なりたい“好き”やし。Aちゃんの事は全部知りたいし僕のもんにしたいもん。あと、ちゅうしたり、手つないだり、、」
「私もだよ」
繋がれたままだった僕の右手は、彼女の左手にちょっと持ち上げられる。
これは、Aちゃんからつながれた手。
彼女はちょっと笑いそうになりながら、ダメ押しの爆弾を落とした。
「ちゅうもする？」
「…する」
言うてもた。てか言わされた。
Aちゃんがクスクス笑って、指を絡めてきたので
そっと引き寄せて、キスした。
ああ、もう情緒飛んでった。
降参。
はぐれメタルに、完敗。
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みき(プロフ) - 待ってます！ (2021年4月14日 10時) (
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cayochi(プロフ) - 私も待ちます (2021年4月14日 8時) (レス) id: 89ed3d2d70 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - いい子で待ってます (2021年4月14日 8時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - イイ二人の世界だ〜(*´艸｀*) (2021年4月14日 8時) (レス) id: d5063d2f63 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 二度目の更新有難うございます！丸ちゃん、金木犀の香り…想像できます〜♪♪でも、連絡先交換とか名前で呼ばせるとか！？えっ！！丸ちゃんーー！！！って感じです！！笑 (2021年4月13日 19時) (レス) id: c6ee858f5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん虫
| 作成日時：2021年3月8日 9時
