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翌週再び家に現れたお姉ちゃんは、今度は1人だった。
1人でも私を説き伏せられる自信があるんだろうと思う。
大きい音をたててリビングに入ってきたお姉ちゃんは、並んで座っている私とエースを見てあからさまにびっくりした顔をした。
「え、ちょっと誰？」
ジロジロと上から下までエースを眺めまわして、お姉ちゃんは急にクシャミを連発した。
喋り出したら止まらない人だから、チャンスと思って言いたいことだけ言う。
「お姉ちゃん、私この家からは出て行かない。お金はいらないからこの家にこのまま住む」
お姉ちゃんは一瞬怯んだものの、いつも通り高圧的に自分の主張を喋りだした。
みんな同意してる事なのにあんただけ我儘が通ると思っているのか。兄の結婚を祝う気持ちはないのか。学生のくせに家に男を連れ込んで恥ずかしくないのか。あんただけがずっとこの家で一人で好き勝手してきたんだから私達兄姉が当然の権利を主張して何が悪い。
勝手な言い分。
いつもこうやって大きい声で上からまくし立てて、私に口をつぐませるのがお姉ちゃんのやり方だ。
ただ、今日私は一人ではなかった。
エースが隣にいてくれたので、冷静にその言葉をちゃんと聞いたら、笑いだしそうになった。
どういう理屈よ。でもそれがまかり通ってきたのがこの家で、残念ながら私の家族だ。泣きたいほど身に染みている。
口を開けたら笑うか泣くかしてしまいそうで我慢していたら、代わりにエースがおもむろに口を開いた。
エ「お姉さん、借金があるんやな」
お姉ちゃんのマシンガントークがピタッと止まる。
エ「金入らんかったら困るもんなぁ」
「ちょっとッ、あなた何なの？誰なのさっきから思ってたけど」
エ「Aに頼んでお父さんの作業部屋を借りてる者です。貸せへんようになるかもって言われたから、困るな〜と思ってちょっと調べたんやけど、お姉さん、借金があるんやろ」
「A！あんた何よ勝手にッ」
勝手に部屋を他人に貸して、勝手に人の事調べて
多分そう言いたかったのかもしれないけど、お姉ちゃんの声はまたエースによって遮られた。
エ「確かに、いくら親しいからって言うても勝手に口約束で借りて悪かったな〜と思って、さっきお母さんに連絡させてもらいました」
いつの間に。
エ「リモートで連絡して、引き続き使わせてほしいので家賃も払いますからって言うたら、ずっと俺に貸してくれるって言うてましたよ」
「えッ」
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きりん虫(プロフ) - こあさん» こあさんコメントありがとうございます！来て欲しいけど考えてる事がダダ漏れてたら私は死にますw短編なのに長し！ (2020年10月25日 10時) (
レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - いつもお話ありがとうございます。律儀に突っ込むジョニーが優しい。わたしも神様とお話ししたい(笑)来ないかなぁ (2020年10月25日 4時) (レス) id: 2691bf805d (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - You∞さん» アーセナルはライオン一択でした！長髪の赤さんビジュが最高！最強！ (2020年10月6日 19時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
You∞(プロフ) - アーセナル…！ライオンを歌う彼の姿を思い出しました…ありがとう…。彼にはやっぱり、歌う姿が似合うのよ…しかもライオン…いかん鼻血が←（テンション高くお届けいたしております） (2020年10月6日 15時) (レス) id: ef0b5894b5 (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - ブルームーンさん» ヨダレパシフィックw w妄想ありアマグランデでした (2020年10月5日 18時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん虫
| 作成日時：2020年7月6日 21時
