日日是好日 2

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丸「じゃあ先生、僕とできる？してよできるんなら」



――なにそれかわいい。ギュィィィーンってなるじゃん。

否定したら彼はきっとますます落ち込むのだろうし、肯定したら変な空気になりそう。


なんて答えたらいいか迷っていたら、彼はふにゃっと諦めたように笑って息を吐いた。



丸「ほらほら、やっぱりそうやんなぁ。誰とでもできる訳やない…」




ちゅっ



「あッ」


気がついたら悲しそうな丸山君のほんのり赤いぷにぷにほっぺに吸い寄せられるようにキスしていた。


淫行、セクハラ、職権乱用、、、

でもでも、してよとか言われたらかわいくて我慢できなかった！

そもそもしてよってなんだよ！かわいいかよ！

それ言い出す時点で自分だって彼女じゃなくてもキスできるって認めるようなもんじゃん！


おそるおそる横を見ると、ほっぺたを押さえてほんのり赤いどころか真っ赤っかの顔で私を見る丸山君と目が合った。



「ごめん、嘘ついた。誰とでもできるわけじゃないや」

「ちゃんと愛しく思わないとしたくならない」

「あと合意の上じゃないと無理だから、やっぱりそこはお互いに気持ちがないと」



あああ、言えば言うほどもう取り返しがつかん。


こほん、と一つ咳払いをして



「ショック療法です。はい、もうギュィィィーンは治ったね。病気じゃないから教室戻りなさい」


呆然としている丸山君を引っ張って保健室の扉の方へ押し出す。



丸「――ほぇっ、心臓止まった！先生、もっかいもっかい！！」



何か言ってる丸山君を無理矢理廊下に出して、問答無用で扉を閉めた。




病気は私のほうだ。

まったく、ぴゅあぴゅあな男の子は心臓に悪い。








Fin

とにかく病弱な渋谷君と強火渋谷担の錦戸君→←ぴゅあぴゅあな丸山君

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