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章「Aも早いやん」
「通勤時間読めなくて」
勤務先が変わって、俺は家から近くなったけどAはちょっと遠くなった。
「安田室長、コーヒー飲みます？」
章「ん、もらう」
見たところ、上司の“安田室長”は”恋人の“章大”よりはずっと遠いけど、同期の“安田”よりはかなり近いところにいる。
嬉しい誤算。
俺は、期待してもええんかな。
コーヒーを淹れて戻ってきた彼女は、俺にカップを差し出してにっこり微笑んだ。
かわい。そんな顔もしてええんや。
章「…職場やのにAちゃんがやさしい」
「今だけね。まだ誰もいないから」
コーヒーを一口飲んで、彼女が俺のデスクの上のネームプレートを大切そうになぞる。
「これから、安田室長と仲良くしてても誰も文句が言えないくらい、仕事頑張るつもりだから」
やさしい笑顔を浮かべたまま、はっきり言い切った彼女を見て
負けた、と思った。
強なったなぁ。
Aも俺も、そんだけ大人になったんか。
やっぱりどうやっても俺は
Aを好きになる自分をやめられん。
何回でも、好きになる。
章「ほんなら章大って呼んでよ」
「だめ。私オンオフちゃんとできないから。仕事始めだしちゃんとする」
くそ真面目。ちゃんとするとこ、間違ってんのとちゃうかな。
章「どうしてもあかんの？」
「上司を名前で呼べるのって、―――名字が同じ人が部署にいるときくらいだよね」
彼女は何でもないようにそう言って、飲み終わった2人分のコーヒーカップを手に取った。
その顔が真っ赤だったので、俺は去りかけた彼女の手を、確信を持ってそっと握る。
俺は、期待してもええんかな。
章「なぁ」
章「Aの名字が安田になったときは、ここでもちゃんと章大って呼んでな？」
彼女は赤い顔のまま、確かにうなずいた。
終
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めろんぱん(プロフ) - きりん虫さん» こちらこそ！！！！来年もどうぞ！よろしくお願いいたします！！！！胸キュン年納め、ありがとうございました！！！！！！涙 (2020年12月31日 9時) (
レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - ブルームーンさん» 年の瀬にふざけて終わったよ！ブルームーンさんもどうか良いお年を。そして来年もよろしくお願いします！ (2020年12月31日 8時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - めろんぱんさん» 肉（笑）お歳暮という事でひとつご笑納下さい。来年もよろしくお願いします！ (2020年12月31日 8時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - お疲れさまでした！毎回とっても楽しませて頂きました！良いお年を〜♪ (2020年12月31日 8時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - すばりょーーーーーーーーーーー！！！！！って叫ぶだけのコメント残そうとしたらあとがきで死にました え、肉送ったらいいですか？？？ (2020年12月31日 7時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん虫
| 作成日時：2020年3月30日 6時
