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ホームパーティーは滞りなく終わって、熊似の奥様は取り巻きのお仲間たちに指図してお部屋の片づけをさせ始めていた。
マックとジョニーもキッチンで片づけ中。私も手伝おうとキッチンに向かおうとしたら、ニコニコした熊の奥様に呼び止められる。
「せっかくなので一緒にお茶を飲みましょう」
さっきまで私は空気の扱いだったのに。
何かありそうだとは思ったけれど、断る理由もなかったので奥様と二人で一緒にソファに座る。
取り巻きの奥様の一人が二人分のお茶を慣れない様子でカタカタさせながら運んできて、この奥様も今は顎で使われているけれど家ではお手伝いさんとかにさせてるのかな、と思った。
「エイトのお二人とはどういうお知り合いなの？」
「契約させていただいてるんです」
嘘ついてないし仕事上の契約だと思ってくれるかと思って言ったら、奥様はちょっと拍子抜けしたようにうなずいた。
「とっても魅力的よね」
A「そうですね。今でももう人気があるので宣伝なんていらなそうですけど、こういう高級な会の依頼を増やして仕事の幅を広げたいという意向でしたし、私ももっとたくさんの人にエイトの事を知ってもらえれば、と思って取材させてもらってるんですよ」
平常心平常心。仕事に徹するんだ、A。
「皆さんイケメンだものね、特にマックさん。あんな方々とお近づきになれるお仕事なんて、うらやましいわ」
A「いえいえ、私の方こそ今日はほんとに奥様方がうらやましくて。エイトのケータリングが気軽に頼めるくらいになりたいです。取材させていただいてありがとうございました」
何か嫌味を言われるものだと思っていたのに、特に何もなく終わる会話。
まあこんなもんか、と思って目の前のティーカップに手を掛けると、奥様がおもむろに言った。
「紫陽花のお茶なの。珍しいでしょう。どうぞ」
出窓から見えている整備された庭で咲いている紫陽花の葉っぱを煎じさせたと自慢げに話し出した奥様。
見ると奥様のティーカップと私のティーカップの中身は明らかに色が違う。
「素敵ですね」
ニッコリ笑っておいて、私はお茶を一口、口に含んだ。
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きりん虫(プロフ) - ブルームーンさん» 最高頂きました！ありがとうございます。ちょっと来週からまたここの更新を頑張ります。 (2020年5月23日 6時) (
レス) id: 04ee5be231 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - うーん、やばい、最高！！ (2020年5月22日 20時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさんこちらにもコメントありがとうございます！ここの反応が1番ドキドキなので嬉しいです〜！ (2020年5月22日 12時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 朝から泣きましたーーーーー丸山さんはもちろんですが他の方々もみんなぴったりしっくり来すぎてすごい。このシリーズ大好きなので、続くと聞いて狂喜乱舞しております！！泣いたり笑ったり忙しい。。。ありがとうございますーーー (2020年5月22日 10時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - さくらさん» さくらさんはじめまして！コメントありがとうございます。何回も読んでくれたなんて嬉しいです！不定期更新ですが気長にお付き合いください！ (2020年5月16日 21時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん虫
| 作成日時：2019年11月25日 18時
