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ガ「吸血鬼に転生するには、体の血を抜いて、代わりに吸血鬼の毒を一定量入れなあかんのやって」
ガ「アーセナルは、うまくいくかもわからんかったけどそのままやったらどのみち死ぬし、俺のお願いが聞こえたから転生させてくれたけど」
ガムは、私をまっすぐ見て言った。
ガ「吸血鬼になって、俺もほんのちょっとだけ考えた。妹を転生させること」
ガ「だけど、、、いくら限られた命でも、人間はいつか必ず死ぬんやとしても」
ガ「―――転生は、人生を、奪うことやから」
話を聞きながら自然と私から繋いでしまっていた手を見て、ガムはんふ、と笑ってぎゅうっと手を握り返した。
私には気持ちをコントロールする力もないのに、今まで何度も私を助けてくれたその手が震えているのを見たら、無意識に手が動いていた。
握り返されたてのひらから伝わる、暖かい親愛の感情。
ガ「で、生きてる時は恋愛してる暇がなかったから、今思う存分謳歌しとるわけ」
…えっ、そっち？
「…楽しくてよかったね」
またんふふ、と笑ったガムの片頬に浮かぶえくぼ。
ガ「ほんまもんの恋愛ってどんなかわからんから、俺はうらやましいの」
ガ「Aちゃんとマックが、お互いに想い合って大切に大切に時間を過ごしてんのが」
「…契約の、せいかもしれないし」
ガ「俺は」
ガ「近くで見てて2人はほんまもんやなって思うし、無責任かもしれんけど、Aちゃんが転生してやっぱりほんまもんやったって証明して見せてくれたらって思ってるよ」
私の右手をもてあそびながら、続ける。
そこから流れてくる感情は、冷静に聞け、と言っている。
ガ「俺は今でも、転生させてくれたアーセナルは俺の天使やと思ってるし、妹を看取る時間をくれて、看取った後も一緒におって俺の家族になってくれて、感謝してもしきれん」
ガ「普通どうやって吸血鬼になるのかは知らんけど、俺らはみんな、消えそうないのちを救ってもらって、吸血鬼になった」
ガ「だから、やっぱり、よく考えた方がええと思うし、マックにも時間をあげてほしい」
何を失って、何を得るのか
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きりん虫(プロフ) - ブルームーンさん» 最高頂きました！ありがとうございます。ちょっと来週からまたここの更新を頑張ります。 (2020年5月23日 6時) (
レス) id: 04ee5be231 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - うーん、やばい、最高！！ (2020年5月22日 20時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさんこちらにもコメントありがとうございます！ここの反応が1番ドキドキなので嬉しいです〜！ (2020年5月22日 12時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 朝から泣きましたーーーーー丸山さんはもちろんですが他の方々もみんなぴったりしっくり来すぎてすごい。このシリーズ大好きなので、続くと聞いて狂喜乱舞しております！！泣いたり笑ったり忙しい。。。ありがとうございますーーー (2020年5月22日 10時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - さくらさん» さくらさんはじめまして！コメントありがとうございます。何回も読んでくれたなんて嬉しいです！不定期更新ですが気長にお付き合いください！ (2020年5月16日 21時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん虫
| 作成日時：2019年11月25日 18時
