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エイトだと必ず他に誰かいて2人きりになれることなんて稀だから、イチャイチャできるのも今のうちかもしれない。
私は本当にずっと一緒にいたいんだけど。
彼の「ずっと」には私を吸血鬼に転生させる未来はないのかな。
その話になるといつもはぐらかされるんだよね。この前彼に血を吸われてからずっと距離が近くなった気がするけどそれでもまだ超えられない距離があるし転生しちゃったら血が吸えなくなるから私なんてもういらなくなっちゃうのかもしれないけど私は確実に異性として意識しているのに契約したから本能的に離れられないだけでマックからは異性として好きだとか言われているわけでもないしおいしそうだからしょうがなく一緒にいるだけかもしれないしなぁせめて好きの一言でもキスの一つでもくれればいいのにー。
マ「でもそろそろ戻ったほうがええかも」
はッ、仕事中だった!
自分の世界に入っていた。
恥ずかしくなって、多分赤くなっているだろう自分の顔を手で仰ぐ。
そこに、マックの冷たい手がそっと添えられて
マ「行く前に、ほれ。ガムのおまじない。あ」
オレンジ色の金平糖。
また、口の中に放り込まれるものだと思ったそれは、おもむろにマックの舌の上に乗せられて、
そのまま、私の唇を割って
お互いの唾液をまとったままで私の口の中で甘く溶けた。
ジョ「ちょっと、何で2人とも赤くなってんの。ナニしてきたのよ」
「し、してない!してないよ」
ジョ「…まあええけど。マックは買い出し、Aちゃんは電話しに行ったことになってるから、話合わせてな。いきなりどこでもドアせんといて。奥様たちの記憶操作すんのめんどかったわ」
マ「すまん」
「すみません」
ジョ「Aちゃん、もう平気?気をつけてな。奥様たち何か悪い顔でコソコソAちゃんの悪口言うてたから」
ジョニーに頷いておいて、私は金平糖の味を反芻していた。
今はお仕事モードに切り替え。平常心平常心。
悪口もいじわるも慣れている。
そもそも私が仕事中なのにマックに馴れ馴れしくしたから招いたことだから何を言われても甘んじて受け入れよう。
そう思っていたのに。
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きりん虫(プロフ) - ブルームーンさん» 最高頂きました!ありがとうございます。ちょっと来週からまたここの更新を頑張ります。 (2020年5月23日 6時) (レス) id: 04ee5be231 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - うーん、やばい、最高!! (2020年5月22日 20時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさんこちらにもコメントありがとうございます!ここの反応が1番ドキドキなので嬉しいです〜! (2020年5月22日 12時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 朝から泣きましたーーーーー丸山さんはもちろんですが他の方々もみんなぴったりしっくり来すぎてすごい。このシリーズ大好きなので、続くと聞いて狂喜乱舞しております!!泣いたり笑ったり忙しい。。。ありがとうございますーーー (2020年5月22日 10時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - さくらさん» さくらさんはじめまして!コメントありがとうございます。何回も読んでくれたなんて嬉しいです!不定期更新ですが気長にお付き合いください! (2020年5月16日 21時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん虫 | 作成日時:2019年11月25日 18時