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家を出る時までずっと謝ってくれた親子に別れを告げて、外に出るともう日が暮れていた。
トッポはインコの姿のままどこかへ飛び去り、私とジョニーはエイトへの帰路を歩いて戻る。
エイトのみんなにトッポ救出の連絡はしたし、安心したら私はなんだかお腹が空いていた。
「トッポは今度はどこに行ったの？」
ジョ「狩り。腹減って限界やって。あのままやったら親子かAちゃんを咬んじゃいそうやからーって」
「さっき、女の子に何言ったの？」
ジョ「トッポからの伝言。窓開けといてくれたら遊びに行くよ、やって」
「トッポってインコの時そんなに喋れるの？」
喋れるのも知らなかった。さっき初めて聞いた。まあインコだから、喋れてもおかしくないけど。
ジョ「いや、テレパシーで」
テレパシー。
(俺は動物とか植物とかと対話したり、言葉を使わんでも意思疎通ができる)
頭の中でジョニーの声がして、ちょっとびっくりする。
ジョ「ただお互いに伝えようと思った事だけしか疎通しないから。エースと違って」
「びっくりした」
ジョ「大抵みんなびっくりするし、キモチワルイみたいやな。動物も植物も人も。通信機器が発達してるこの時代に役に立たん能力やし」
「そんな事ない。あの子、トッポの伝言すごく嬉しかったと思うよ」
彼女は会ってからずっと泣きそうだったのに、別れ際はとってもいい顔をしていた。
きっとジョニーのかっこよさにドキ ドキしたのもあるだろうけど。
ジョ「…俺Aちゃんのそういうとこ、すごく好き」
ジョニーはにこっと笑った。私もちょっとドキ ドキする。
「トッポは何で自分で逃げなかったのか、何か言ってた？」
ジョ「あの鳥かご、女の子が飼ってた小鳥の気持ちがいっぱい残ってて、壊して出て行くんが忍びなかったんやて」
ジョ「それに飢え死する前にAちゃんが迎えに来てくれるのが視えてたらしい」
トッポは物や人の記憶や念を読み取ったりできる。それがかえって、優しいトッポの足枷になっちゃったのか。
「便利なようで不便なんだね」
ジョ「おん。いろいろ制限されてんねんで、Aちゃんの知らんとこでも」
ジョ「そやから、よく考えてな」
ジョニーは足を止めて私を見た。
ジョ「吸血鬼になるか、人間のままでいるか」
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きりん虫(プロフ) - ブルームーンさん» 最高頂きました！ありがとうございます。ちょっと来週からまたここの更新を頑張ります。 (2020年5月23日 6時) (
レス) id: 04ee5be231 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - うーん、やばい、最高！！ (2020年5月22日 20時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさんこちらにもコメントありがとうございます！ここの反応が1番ドキドキなので嬉しいです〜！ (2020年5月22日 12時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 朝から泣きましたーーーーー丸山さんはもちろんですが他の方々もみんなぴったりしっくり来すぎてすごい。このシリーズ大好きなので、続くと聞いて狂喜乱舞しております！！泣いたり笑ったり忙しい。。。ありがとうございますーーー (2020年5月22日 10時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
きりん虫(プロフ) - さくらさん» さくらさんはじめまして！コメントありがとうございます。何回も読んでくれたなんて嬉しいです！不定期更新ですが気長にお付き合いください！ (2020年5月16日 21時) (レス) id: 3c36dba7b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん虫
| 作成日時：2019年11月25日 18時
